ストレス

 ひさしぶりにリモくんに会った。
 顔にひげを生やしていて、自分の知っている顔と数秒間一致しなかった。かみそり負けするから一時的に生やしているだけらしいけど、わたしの目の焦点が合わなくなったのかと数回まばたきした。内田百?のエッセイかなにかに、ひげをそってきた同僚(ご本人だっけ?)を、ひげが突然なくなったという事実に迷惑だと腹をたてているのがあって、それを思い出したよ。

 リモくんはストレスを感じると、体ではなく精神のほうにガタがくるタイプだ。わたしはその逆で、すぐ体にくるから、ああ疲れてるなーと早めに気付くことはできる。リモくんは頑丈だし、弱音を吐こうとしなし、自分にできないことがあると、そのこと自体を許せない。自分にも厳しいけど、他人にも厳しいところがある。こういうタイプの人は、彼のリジッドな性格と合理的な思考回路を引っ掻き回す連中とつきあわなくてはならなくなったとき、精神のほうがSOSを発してしまうらしい。世の中には彼よりバカな人間なんてザラにいるのだが、たいてい後者のほうが打たれづよい、というか、怒られても怒鳴られても軽蔑されても懲りないものだ。不条理な思考パターン、うっとうしいまでの依存性、学習能力のなさ、判断力の欠如、それでいて自己中心的、そんな連中に悩まされて、リモくんは考えをあらためるところがあったらしい。とりあえず今は、体を休めつつ、今の環境に慣れるよう自己改造の真っ最中、というかんじにみえる。

 放っておいても大丈夫、といいきるには、厳しさと危うさが表裏一体になっている分、一時は少し心配もした。でも最近は弱音のはきかたもうまくなってきたので、バランスのいい状態になってきたのかなと思っている。

サッカー

 頭は使わないけど手は使う仕事をしていて、昨日からテレビをつけっぱなし。結果的にワールド・カップをずっと見ていた。サッカーのルールも知らないので、何が何だかよく分からないが、分からないなりにおもしろい。日本がベルギー相手に二点入れるのも見たし、アイルランドがドイツに同点ゴールを入れる瞬間もみた。それがどうしたといわれそうだが、じっと座ってスポーツ観戦するなど、そんな根気のいる行動など取ったことがないので、わたしとしては珍しいのである。たいてい、ニュースのダイジェスト版で十分だったりするので、ながら見だとはいえ、何十分もつきあっているのって我ながらスゴイ。(日本て、阪神以上に、何をやっても誉めてもらえる状態なのだなーと思った。)
 大阪のサッカー場にはイングランドがくるらしい。やっぱフーリガンもくるんかな。フーリガンが暴れたら、長居公園周辺のボロ雑居ビルは、将棋倒しで倒れるだろうともっぱらのうわさ。

 ここ2、3日、あんまり暑いので、夏用の御座を敷く。今日はついに扇風機もだしてきた。夏支度としては少し早いけど、夕方になると、天井から猛烈に熱を放射して蒸し風呂状態になるのでやむをえない。日本家屋は夏向けに設計されているらしいけど、ほんとうかって疑いたくなる。これから夏本番かと思うと、気が重くなる。

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 フランスとウルグアイの試合を見ていた。どっちも点数に結びつかないから、見終わってもスッキリするものがない。なんかもう濃い〜試合で、「超果汁140%ジュース」みたいだった(←ホントにこういうジュースがあるらしい)。見疲れちゃった。
 明日のイングランド対アルゼンチンも濃ゆそう。とりあえず今日はもう寝よう。

日曜日の過ごし方

 日々暑くなってきて、夏の気配が漂ってくる。コンピュータの前に座っていると、汗がたらたらと・・・。もうこんな季節なの? 
 しかし、お天気は上々なので、朝から洗濯と布団干しとこなし、植木に水をやって、メダカにえさをやって、お昼にざるそばを食べる。夕方からお仕事にでかけ、出先にあった神戸屋キッチンでハムとチーズとはさんだフランスパンを買い、家にかえって、コーヒーとグレープフルーツを足して、遅まきながらの晩ごはん。最近お気に入りのアンビエント・ミュージック、ブライアン・イーノをかけながら、ネットサーフィンにいそしみ、怒涛のような一週間が終わったなあと感慨にふける。
 今週も予定がつまってる。映画観にいこうと友だちと約束してたんだけど、映画館に行く時間をつくりだせるだろーか。

 胃腸にやさしいという、カルダモンやらジンジャーやらアニスやらが詰まったチャイ用のお茶を買った。ぐつぐつ煮込んで作るんだけど、一度飲むとクセになる味だ。うまい。でも作るのが面倒かも〜。熊本で買ってきた抹茶入りの茎茶も、まだ封をあけてないよー。なんかお茶菓子買ってこようっと。

京都三条

所要で京都に行く。
 京阪電車にのっていると、「ひらぱー」こと枚方パークの車内宣伝が聞ける。あんぱんまんが来るとかなんとかいう話のあとに、「体感型アトラクション」の宣伝が始まった。「体感型アトラクション」のなかみは(以下おネエさんのバカ丁寧な声で)、
「ふわふわ」(←?)
「クイズコーナー」(←はい?)
「ボールプールなどがございます」
帰りの電車でも、このファンタスティックな「体感型アトラクション」を勧められてきました。

 時間が余ったので、三条商店街をずーとぬけて歩いてきた。
 漬物のお店、うなぎを売っているお店、和菓子のお店・・・すごーくおいしそう。お店を見ながら歩いていると、脇を自転車がびゅんびゅん通り過ぎていく。京都ってやたら自転車が飛ばしているなあ。それに道も狭くて歩道もないのに、車が走ってくるから、歩きにくいといえば歩きにくい。大阪はこんなに自転車が飛ばしてないぞ、と思った。でもその理由は、路駐自転車が多くて道をふさいでいるからにすぎないことに思い至る。びゅんびゅん飛ばせないのよね。
 途中、イノダコーヒーの本店があったので、例の砂糖・ミルク入りのコーヒーを飲んだ。客層が老若男女混じっていて、いいかんじ。観光客っぽいヒトもいた。ヘタに音楽かかってないのがいいですね。ソファ席に座りたかったなー。コーヒーカップを思わず小指をたてて飲みたくなるようなお店でした。

熊本のたべもの

 なんだか最近、目がまわるほど忙しく、日記も滞りがち。ストレス度が徐々にあがってるかも・・・。
 えー、九州は熊本にいってました。九州って、中学のときの修学旅行以来だよ。あのときは馬刺しが食べられなかった。馬かと思うと、口に入れることができなかった。そんなナイーブなわたしは遠い過去の話で、オトナになったわたしは、馬刺しなんかばんばん食えるようになってました。
 それにしても、九州って、なかなか食文化が豊かなんだなあと実感した。街の空間は広いし、緑は多いし、なんだかのんびりしているし、物価は安いし、ここなら住めるぞと思った。街行く女の子のファッションが、みんなナチュラル系で、ちょっとなごんだ。関西の女の子は、最近とくにゴールディというか、ケバいというか。そんなの昔からだろ?とつっこまれそうだけど、最近は「ケバさ+あゆ」ってかんじなのよ〜。
 熊本みやげに、わたしは「月知梅」というお菓子を探していた。これは「げっちばい」と読むそうで、漢字の優雅には反して、発音はちと汚い。でもすごく美味しそうで、高くてもこれ買う!って心に決めていたのに、駅のみやげ物売り場にはなかった。しかも売店の熊本県民も、そんなお菓子は知らんという。なんだとぅ〜。幻の銘菓というやつになってしまった。あと、「朝鮮飴」って美味しいけどさ、あれ「飴」なの? 「餅」じゃないの?

『裏バージョン』

 松浦理英子の『裏バージョン』を読んだ。読み出すとおもしろくて、一気に読んでしまう。
 高校生くらいのときに『ナチュラル・ウーマン』を読んだときの衝撃はけっこう大きかった。『裏バージョン』って、彼女がこれまで書いてきた、「性的魅力のある」主人公たちの「裏バージョン」なのかな。あのとき20代だった主人公たちも、今は40代。現実ってやつとどう向き合うか、あるいはどうはぐらかすか、生きもがいているというかんじ。ショウノヨリコ(字忘れた)さんの作品を思い出したりしてね。おもしろくてやがて哀しき? こういう女同士の友情って、ありだろうなあ。

 今日はこれから九州に行ってきます。きゅうしゅう〜。遠いなあ。デハ。

カーキのカーディガン

 すがすがしいお天気が続くけど、紫外線が気になるため日中は外出せず。日が暮れたら動き出すという、夜行性ライフを送っている。胃腸の具合も悪かったし、ちょうどいいかも。しかし、コーヒー・紅茶を控えめにしているから、禁断症状がでそう。ハーブティを飲んでごまかしているけど、ストックもなくなってしまった。植木鉢に蒔いたカモミールとペパーミントは、カモミールがちょろちょろ芽をだしているが、ミントは音沙汰なし。発芽せずに腐ってしまったんだろうか・・・。これを飲める日はまだずいぶん先だ。
 お仕事おわりー。今日はすごくハッピーな気分。先週とうってかわって元気になった。元気になると寄り道したくなる。で、街に出て行って、洋服をみる。黒のカーディガンの代わりになるのを探して、うろうろする。高い方のコムサで、思わず目が釘付けになるほどキレイなカーディガンをみつけたが、値段もそこそこなのでとりあえず保留する。結局、MKで試着してみたのがきっかけで、そこで買った。店員のおねーさんと一緒にウキャウキャいいながら着せ替えごっこ。楽しかったー。カーキで縁がこまかなフリルがついていて、いろんな服に合わせやすそうなカーディガンに奮発してしまった。バイト代がそのまんま洋服に化けちゃったよー。まるで現物支給だ。
 

ツライ日々

胃腸の調子が悪く、風邪をひいたかと思ったけれど熱はない。胃腸がしくしく痛むかんじ・・・ということは、これは立派な胃腸炎でしょうか。思い当たるふしはいくつかある。昨日の昼食も外で食べたけど、半分くらい残してしまい、われながらびっくりする。9時ごろからとにかく布団に入って睡眠をとったけど、今ひとつ完治しているようにも思えない。なんて軟弱なんだー。
 こういうときって、愚痴をいえる友だちの存在はありがたいです。メールを読んで、おもわず笑ってしまうような内容が書いてあったりすると、いいヤツだなーと見直したりして。わたしは思いつめて発想の転換がなかなかできない性質だったりするので、「ユル〜ク考えときましょ」とか言ってくれる人に、かんたんに癒されてしまう(でもツラ文字多用はうざいからヤメテね)。
 しかし皆さん、意外とストレスをためこんでいますよ。そういう話になれば、もうみんなボロボロでてくる。仕事のイライラの結果、眉間にシワが刻まれ、そのシワを除去するために稼いだ金を全部エステにつぎこんだ、とか涙ぐましい(恨みのこもった)話がいっぱい。普段、表にださないあたりがエライ・・・。
ゴダールの「男と女の舗道」を観た。
ゴダールが「オレの彼女カワイイだろ!どーだ!」ていってるようなもんで、ひたすらにアンナ・カリーナがかわいー。ちょっと目が離れ気味なところが美人すぎなくてヨイ。白いフリルのブラウスにプリーツ・スカート、黒いコートに黒い靴。どの場面も絵になるなあ。「汚れた血」のころのビノシュにちょっと似てない? 目が離れ気味+口が大きい+ショートカット・・・そういや、ともだちのタマちゃんもこの条件にあてはまっている。もしかしてアンナ・カリーナを意識してるのか? こんど会ったら聞いてみよう。でも、「あんなかりーな? なんスか、それ?」ていわれそう。

数の原理

 わたしにしては、ハードな日々を送っている。お気楽モードになれないのがかなしい。モノを食べても今ひとつ味がしなくなっているので、気持ちの余裕がなくなっている証拠かと。今日・明日・明後日までは予定がつまっているが、金曜日あたりには映画を観よう。気持ちの切り替えが必要。
 
 知識や関心の対象と分量がある程度拮抗しているならば、会話はとても楽しい。あまりの知識差を見せつけられると、もっとがんばろうと励ましをうけると同時に、少々落ち込む。自分のキャパの小ささにため息をつく。
 逆に、知識や関心の対象にほとんど共有するものがない場合は、いろんな意味で難しい。一対一での対話ならば、共有できるテーマを探し出してなんとか対処できる(けっこうわたしは聞き上手なので。好きでもないガンダムの話を延々聞いてあげたりする。つまんないのはたしか)。でも数がふえてくると、こちらの対応の仕方もそうそう微調整できなくなるわけで、根本的に対応の仕方を変えなければならない。これがなかなか慣れないことだったりするので、少々厄介である。疲労とストレスの原因。
 ただまあ、人間やってやれないことはないしー、とお気楽に考えておくほうがいい。これまでの経験からも、状況に対処しなくちゃと思いつめて緊張を高めすぎると、そのときはなんとかなっても、リバウンドが非常にきつい。緊張を引き出すような状況そのものを避ける、という行動をとってしまう。これは結果的に損しているかもしれない。
 反省はする、でも落ち込みすぎない、というあたりでコントロールしていきたい。