サッカー

 負けた、負けてしまった、、、。
 赤いシューズの俊輔のゴールも、いまいちスカッとしたものではなかったけど、でも後半の途中まではイケるイケそう!だったのにー。なんか脱力してしまって、家の中が今すごくトーンダウンしてます。岡ちゃんの解説聞いてると、さらにトーンダウンしてきたわ・・・。
 次は一週間後かぁ。分裂した旧ユーゴスラヴィアからクロアチアとセルビア・モンテネグロと2チームも出るなんて、ここって相当強いの?(あ、モンテネグロはつい最近独立しましたね。) クストリッツァの映画もいつもサッカー・ネタが入っているし、サッカー熱はすごそうな国だ。 

大絵巻展

 ちょっと前だけど、京都国立博物館でやっていた大絵巻展を見てきた。量が多いわりには見飽きず、おもしろかった。セリフが書き込まれたりして、たしかにマンガみたい。ただマンガっぽいから逆に、生原稿や生セル画の一部を大量に並べられているかんじで、話の筋がいまいち分からん、全部よませろ〜という不満も残った。
 友人はこの企画展が気に入って、何度か見に行ったらしい(展示の場面をときどき変えていたらしいので)。この友人に、「日本人って昔からサブカル好きなん?」って聞いたら、「絵巻物はサブカルではない」とこんこんと説教されてしまった。
 パン焼きが日常と化してだいぶ経つ。冬のあいだはパンがふくらまず、粉のせいかイースト菌のせいか水の温度のせいかかといろいろ悩んだけど、最近は調子よく膨らんでいる。気温の要素って大きいんだなあとあらためて思った。
 

不思議譚

 rickie lee jonesの’it’s like this’と’the evening of my best day’、ben leeの’awake is the new sleep’のアルバムが現在のお気に入り。一時期ジャズノヴァっぽい曲ばかりかけ流していたが、最近再びロック系。rickie lee jonesにビートルズのfor no oneのカバーが入っているんだけど、カバー曲って何気にいい。
 土曜深夜にやっているアニメ「holic」がおもしろくて、つい原作大人買いをしてしまった。最近は、アニメもマンガもおもしろそうと興味がひかれても、すぐに飽きてしまって見続けられない。子どものころは続きが気になって、お稽古事から帰ってきたころに見る夕方のアニメがあんなに楽しみだったのに。一巻だけ買って続きを買わずにいるマンガもたくさんあるし。holicもちまちま読んでいたら飽きそうなのだが、半分逃避先と化していたので拍車がかかって勢い読みしてしまった。
 このマンガ自体は立派なエンタメだけど、話に不思議譚の要素がところどころ挟まっていて、その辺にどうも反応しているみたい。holic読んで思い出したのが、山田章博と内田百間。壺中天と水仙の天女の話や、蝶々が絵柄から抜け出す話、掛け軸の中から人が抜け出してくる話、紅茶に映った蝶々をそのまま飲んでしまう話etc. オカルトというわけでも怪談というほどでもないのだが、人や動物、人外のものと境が曖昧なまま、途切れるように終わる話が好きだった。百間の話に出てくる女なんて、着物を着ているから分からないけど、みんな足とか平気でなさそうだった。
 今思うと、この手の話は中国の伝説に多くの源泉があるんだろうな。荘子の胡蝶の夢なんてまさにそうだし。中島敦の中国を舞台にした奇譚も不思議な話が多いし。この手の話をもっと読みたい。

映画感想

 ぼちぼちサイトの草むしりをできるかな〜。ずいぶんほったらかしで雑草生えまくり。いろんなところに不義理をしている気がするが、二つも三つも同時進行できない自分のキャパの小ささを嘆いております。
 ところで落ち着いたら何か映画みたいと思っていたので、HDにストックしてあったものをいくつか見てみた。感想ともいえない程度のメモをちょこっとだけ。
「下妻物語」
想像していた以上におもしろかった。映像の色合いがきれい、流れもテンポがよくてすごくいい。「ジャージの国」の住人は場所柄、わたしの住むところにも大勢いるようだが、わたしの目はそういうのは事前にシャットアウトする機能がついているので、よほどでなければ気にならない。ちなみに「オタクの国」の住人もはじくので、日本橋とかヨドバシに行ってもそんな人は見えない。でも桃子みたいな人は目にとまる。
「キャシャーン」
すいません、最後まで見れませんでした。この監督は映画向きではないと思ふ、、、。画面ごとのシーンはやたらきれいだが、映像と話がつながってない、話みえない、主人公の印象が残らん、ゲームっぽいと言うのは簡単だが、ゲームにはゲームのよさがあるので比較もできない、宮迫は俄然「下妻」の方がいい味だしてる。だいたいキャシャーン自体知らないんだよねー、、、。
「エス」
das experimentが原題のドイツ映画。心理学の実験で、一般人を集めて、囚人と看守にランダムにふりわけ2週間その役柄を監獄で演じてもらう、という話。レヴュー書こうかと迷っているけど、後味悪いし暴力モノは見ているのが辛いし、あんまり突き詰めて考えたくない。でもよく出来ているとは思うし、いろいろ考えさせられる映画。とくに「実験」のゲーム性やルール性が一気に崩れだして、無限定な暴力が際限なく越境していくあたりはおもしろい。人物の振り分けという初期設定にどれだけ結果が左右されるのかも気になるところ。 

今頃おでん

 ビンボーヒマナシ状態です、、、。日記滞りまくりだけど、いろんなことがもうムリッ!てくらい煮詰まっていて、書いても愚痴しか出てこないので、サイトの手入れは当分停滞することでしょう。
 そんなわたしの現在の逃避先は「xxxholic」。土曜夜中のこのアニメをみていると、やたら食欲が刺激される。触発されておでんを作った。季節外れもいいとこだが、ちょっと冷まして食べると意外とおいしい。ビールが美味しくなる季節だが、ここはもちろん日本酒といっしょに。アニメの料理は、どこか食玩の食べ物ちっくよね。

GWですが・・・

 GWまっさかり、天気も上々、布団を干したり、シーツを洗濯したり。しかし、今のわたしにはまったく遊ぶヒマはなし。休みのせいもあって、睡眠時間もバラバラ。半年前だかにメールのリマイダー機能で送ったらしい「計画見直しと気合入れなおしメール」なるものが届いていて、そんなヒマねぇ!余計なお世話!と半年前の自分にキレてた(時間管理のできる人間になろうとスケジュール帳だのいろいろいじっていたね、リマインダーもいじってたのね、、、)
 外食も増えてるわけだが、昨晩はおなかがあまりにすいたので、ふらふらと外に出た。目に付いた近所のフレンチ屋に入った。なにか食べられると思うととたんに元気になった。絶対自分が作らないメニューにしようと思って、エルカルゴのコロッケとか鴨肉の赤ワインソースがけを注文。凝っていて美味しい。飲み物は、ベルギー・ビールがある!とワインをやめてビールを注文。銘柄忘れた。デザートに、スフレみたいなふわふわのガトー・ショコラを食べて、これもおいしかった。
 シェフさん二人でがんばっているお店なので、応援したいと思うのだが、晩ごはんのつもりでいくとやっぱりコストが高めになる。近所にはチェーン店の安いお店もたくさんあるから、集客にあまり成功しているように見えない。料理は手を抜いていないし、パンも自家製らしいので、どこの小麦を使っているのかとかいろいろ聞いたら、親切に教えてくれたし。意気込みはすごく感じるんだけど、、、つぶれなければいいな。

マンダレイ

manderlay
2005年、丁抹・瑞典・蘭・仏・独・米
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ブライス・ダラス・ハワード
イザック・ド・バンコレ
ローレン・バコール


 『ドッグヴィル』を見たときにも思ったことだけど、今回の映画の内容も、何が「アメリカ的」なのかを把握するのに苦労した。もちろん、南部の黒人奴隷制というテーマはアメリカのものであるし、グレイスが体現するデモクラシーと啓蒙の精神への疑うことを許さない理想化はとてもアメリカ的ではある。とはいえ、デモクラシーが暴走する危険性は古代ギリシアから散々指摘されてきた話である。主人と奴隷の共生関係も、アリストテレスの家政管理論やヘーゲルの主人と奴隷の弁証法を思い出せば、別段衝撃的な話でもないし、まして「アメリカ」固有の話ではない。人間が平等ではないということを前提にした支配の論理は、古い歴史をもつ国々であれば大概会得してきた類の話ではあるだろうから。
 だとすると、トリアーはいかなるスタンスから、かくも悪意ある戯画を描けるのか? 彼にヨーロッパ人を代表させるのも極端ではあるが、これまた戯画的に言うならば、古い歴史をもち、人間は平等ではないという前提のもとに、人種理論を発展させ、アジア・アフリカを植民地支配し、ユダヤ民族の絶滅を遂行しようとした歴史と経験をもつヨーロッパであればこそ、アメリカン・デモクラシーの幼稚さを冷笑することもできるとでもいうわけだろうか?
 正直この映画は、グレイスに体現させたアメリカ的価値観の「本質」を暴露することに衝撃的な成功を収めているとは思えなかった。〈帝国〉アメリカは、シンプルで・誰にでも納得でき・希望を与えることのできる価値であるからこそ、デモクラシーと自由と人権を、多民族・多人種国家を統合する原理として採用しているのだから。その理念の影の部分やリアルな側面を暴露したところで、それがどうした?と今のアメリカならうそぶくだろう。これらの理念のもつ理想的な響きを利用しながら、国内統治と世界警察行動を展開している国なのだから。――こうした側面を逆説的に浮かび上がらせているという点では、「アメリカ」を描いているといえないこともないのかもしれないが。
(28.apr.2006)
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餃子&映画

 春うらら。毎朝眠くてたまりません。
 ホットプレートを新しく買い換えたので、鉄板焼きだの餃子だのを楽しむ。餃子はニラ・豚・エビの三種類。パリパリプリプリでうまーい。今度はテフロン加工の表面をできるだけ長持ちさせたい(すぐにただの鉄板と化す。扱いがぞんざいすぎる)。あと、ガラスのふたを壊さないようにしたい(過去二回破壊済み)。
 とはいえ、最近めっきり忙しくなって、料理でストレス発散!もだんだん無理っぽくなってきた。外食を増やすしかないなあ・・・。料理は作らなくなると、すぐに腕が落ちる。なけなしなのに。まるで運動しなければすぐに落ちる筋肉のよう。時間配分をきちんとしなきゃね・・・。とりあえずネットサーフやめれ>自分。
 先日見た映画「マンダレイ」。うーん、、、感想シビアになりそう。トリアーとはやっぱ気が合わないのかなー。攻撃的でシニカルなのはいいけど、その根拠に同意できないものを感じる。

ブラック・チョコレート

 最近スーパーのチョコレート・コーナーに、カカオ75%だの86%だの果ては99%だのという、国産メーカーのチョコレートが並びだした。
 少し前から、カカオ含有率の高いチョコレートがでていたけど、ついに板チョコでも出だした。輸入雑貨の店で海外のブラックチョコレートを買い漁っていたわたしにとっては、無視できない事態。ポリフェノール等々、健康ブームに乗ってるのかな。近場で甘さ控えめのまったりしたチョコレートが買えるのがいい。しかも輸入物に比べるとお値段は約半分なので、これもうれしい。ショコラティエの作る芸術作品のようなチョコレート様より、シンプルなチョコのほうが好きなので、これで十分です。安上がりな舌です。それにけっこう美味しいと思う。
 次は90%代のを買ってみるつもりだけど、80%代のはかなり気に入った。箱のデザインは板チョコなので凝ってはいないけど、シンプルで美しい(チョコレート菓子の箱デザインって、凝っているものが多いから、あけるときワクワクするのね。こういうこと考える職業って楽しいだろうなあ)。メイジ、ロッテ、GJ! 定番商品にしてください。
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今日はミロの誕生日? あまりにかわゆいので貼り付けとこう。

ブロークバック・マウンテン

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2005年、米
監督:アン・リー
出演:ヒース・レジャー
ジェイク・ギレンホール
ミシェル・ウィリアムズ


 主人公のイニスとジャック、さらに彼らの周囲の人々の細かな心理描写が生きていて、ある愛の形を描いたものとしては見ごたえある出来栄えだったと思う(監督自身も、普遍的な愛をテーマに作りたかったとの趣旨を述べていた)。とくに、彼らに関わった女性たちの心理描写や些細な演技がなかなかうまかったので(カメラワークなども)、わたしは最初この映画は女性が撮ったものだとばかり思っていた(原作者が女性らしい)。ただ、ここで描かれているのも一つの愛の形だといわれたら、別にそのことを否定はしないまでも、何かオブラートに包まれて気がして落ち着かない。
 カウボーイの荒々しい男気が賞賛される社会で生れ育ち、そのハビトゥスを身に着けることは、男が男に惹かれるのは女々しく嘲笑に値することだという価値観を学ぶことでもある。強烈なホモフォビアが支配している社会では、「女々しい男」は文字通り直接的な暴力の標的ともなりうる。ある人たちにとっては、それがどれほど残酷なものとなりうるか――この痛々しさがどうしても胸につかえて、わたしは「一つの愛の形」という(多分)メインストーリーに、どこか入り込めないままだ。それは分かるけれど、でもそんなに物分りよく主張できない、というかんじなのだ。
 イニスは幼い頃、父によって、「男同士で牧場を経営している胡散臭い男」の虐殺死体を教訓として見せられた。この経験は、イニスをずっと縛り続ける。彼に比べると、ジャックはまだ、自分の気持ちを素直に表現することができる。それは彼の両親が、息子の性志向をうすうす知っていながらも、彼に愛情を注ぎつづけたからかもしれない(隠すことがヘタだったことが、逆に彼の命取りになってしまうのだが)。
 素直なジャックに対してイニスは、暴力の恐怖に裏打ちされた「規範」とジャックを求める自分の気持ちに引き裂かれて、決定的な行動に出ることができない。密会を重ねてもジャックの希望をかなえることはできないし、妻が絶望していることにも気づかないし、好意を寄せてくれる女友達にも「何を考えているのか判らない」と泣かれてしまう。ジャックと出会ったことは、生きることに意味を与えてくれることでもあっただろうが、同時に苦しみを抱え続けることでもあったのだろう。もがき続けるその不器用さ、どうにもならない恋と寄り添っていくその生き様に胸を衝かれる思いがする。
 イニスもジャックも、もっと幸福であってよかったのに、ダブルバインドに引き裂かれる人生を強いられることはなかったのに、という苦々しい思いや悔しさの入り混じった感情が後に残った。
(19.apr.2006)
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