地図帳

 世の中でいろんな事件がおこるたび、はたまた本を読むたびに、でてくる地名がどこにあるのかワカラン!という経験を何遍もくりかえし、このたびやっと地図帳なるものを買った。さっさと買えばいいものを、本屋にいっても地図のコーナーには足を運ばす、よって「地図帳買わなきゃ」という気持ちも思い出せなかったのだ。ようするに、なければないで別にいいと、必要度が低かったのだ。
 今回ついに地図帳コーナーに足を運ぶ。中学生時分にもっていたような学校の副読本をイメージしていたのだけど、そういうお堅いのはなくて(いやあるのかもしれないけど)、きゃっちーな装丁に知恵蔵ばりのウンチクが地図のページより多いようなものが並んでいた。購入したのは『知れば知るほどみえてくる!!なるほど世界知図帳』という代物。地図の「地」が「知」になっているところがミソなのか、ここだけ字体の大きさと色が変わっている。
 でも地図帳ってけっこうハマる。それ以後わたしの生活は、本を読む→地名がでてくる→地図帳登場→気がつくと「世界のワイン探訪」だの「世界の血液型分布」だの「日本からの直行便が発着する世界の都市」などのコーナーを読んでいる。この行動パターンは何かに似ているなあ・・・としばし考える。そうか、「気がつくとネットサーフしている自分」といっしょなんだ。でもいいわ、バルカン半島の「スタラ・プラニナ山脈」がどこにあるか分かったから。

新しい鞄

 お仕事帰りにお買い物。
 鞄は秋冬バージョン、橙色がきつめの茶系、かっちり系お仕事用バッグ。牛革製でちょっと重い気もするけど、色がヴィヴィッドなのと、鞄のなかにプチ鞄が入っていたことが選んだ理由かも。この手のオマケに弱いというか、なんというか、、、。
 あと、黒のベルベットっぽいかんじのパーカー。これ早く着たいので、とにかく早く寒くなってくれ! お仕事鞄とはイマイチ合わないけど、オマケのポーチとは合うんだなあ。

スケジュール調整

そろそろ予定が入りだしてきた。スケジュール帳とにらめっこして、予定の段取りをくむように追いたてられている。10月にかけては首のまわらない状況が続きそう。最低一ヶ月はストレスフルな生活が待っている。まあこの夏はいっぱい遊んだから、しょーがないね。日記の更新も滞りそうだけど、こちらはぼちぼちとやっていきます。

歩数計

 まだまだ暑い日がつづくけど、気分的に夏休みがおわった。ああ夏休みが終わっちゃったよ〜というかんじでボーとした日々が続いていた。これではいかんと気合をいれなおすために、もういっぺんダイエット・モードにはいることにする。今回はついに歩数計を購入することを決意した。
 昨日ナンバのビッグカメラにたちより、歩数計をさがす。この類の店はそんなに行かないのでよく分からないけど、店内には、マッサージ用の椅子で眠りこけているサラリーマンと大声の中国人観光客しかいなかったような気もする。でもこれだけ商品がそろっていると見てまわるのも楽しくて、歩数計にたどりつくまえにだいぶウロウロした(←たんに迷っていただけともいう)。ドライヤーとかくるくるドライヤーとかジューサーとか、整列しているのがなかなか壮観。こんな美容室でしか見たことないようなドライヤーも売っているんだなあ。
 やっと歩数計に到着し、店員さんにあれこれ質問して、値段と機能のつりあうものを買った。今から使うと駄々をこねて、店員さんに歩幅まではからせてぜんぶセッティングしてもらう。そのままつけて勇んで帰途に着く。家に帰ってからメモリをみると、2、3時間ほどでなんと4000歩ほど歩いていた。すごい! なのに、10分以上継続して一定の速さで歩く「しっかり歩数」は0歩。あんなにがしがし歩いたのになぜ?と納得いかない。こわれてるんじゃないのか?
 今朝「しっかり」のほうに再度挑戦。すると2300歩ほどのうち1987歩がしっかり歩数でカウントされていた。おもわず「勝った・・・」と思った。一人で盛り上がった朝だった。

映画情報

没落』がドイツで封切りした模様。ヒトラーの最期を歴史的検証に耐えうる形で映画化したものらしい。ヒトラー役は『ベルリン天使の詩』のブルーノ・ガンツ。ちょっとみてみたいかも。

カナダ

 「ボウリング・フォー・コロンバイン」、テレビで放送されていたので流し見した。前に劇場でみたとき、カナダの人々はとてものんびりしているという話に対して、いまひとつ実感がなかった。アメリカから遊びにきた黒人が、カナダでは緊張がとける、受け入れられているかんじがする、人種の壁が低い、と述べていたことに対しても、実感がなかった。北米を通りすがってきた今では、自分なりの実感をもって、そのとおりだと思うようになった。
 よくアメリカは人種のるつぼ、カナダは人種のモザイクといわれるらしいが、なるほどなと思う。カナダでは空港や公共機関のなかからして多人種がまじりあっている。皮膚の色合いが異なることが何でもないこと、あたりまえのこととして、自然に受け止められている気がした。わたしにとっては、アメリカでは圧倒的に数が少なかったアジア系の人々がたくさん住んでいることが、緊張をほぐさせる要因だったかもしれない。観光客には見えてこない問題もあるだろうけれど、外国に住むならこういうところがいいんじゃないかと思った。

地震

 そういえば、9月の最初、近畿圏は地震と台風ですごかったらしい。今頃いってもなんですが。地震の話をふられても、そのころはオイスター・バーで生牡蠣を追加注文で食べていたか、中華料理屋で揚げたロブスターのテンコ盛りを食べていたか、ヴェトナム料理屋でフォーを啜っていたか、イタリア料理屋で味のぼやけたピザに憤っていたか、夜中にホテルで『ロッキー』みながら友人と買い込んだワインで酔っ払っていたかなので、ぜんぜん知らない。というと、ちょっと肩身が狭くなるよう思いをするようだ。
 「え?日本にいなかったの? ボクなんか神戸の震災がバックラッシュして着の身着のまま外に飛び出したってのに?」とかなんとか知り合いにいわれたりして。そ、そういう深刻なトラウマを持ち出されると、わたしはただのお調子モンじゃないですか・・・。
 「あ、でもアメリカはフロリダのハリケーンのニュース、連日やってたよ!」と教えてあげてもスルーされました。

in chicago

 時差ボケにはなっていないと高を括っていたら、しっかり時差ボケ状態です。朝は早おき、昼過ぎには猛烈に眠くなって、重力がかかりすぎたみたいに頭がずーんと重くなる。現地時間にあわせて食事をとれば時差ボケは解消する、とどっかで読んだ記事を実践しているのに、なかなか治らないよ〜。
 ところで、アメリカはシカゴにいってきた。何もかもでかい。摩天楼がバンバン立ってて、遠近感が狂いまくる。すぐそこに見えているからと歩いていくと、いつまでたっても目的地に辿り着かず、景色も変わらないような気がして、まるで砂漠の逃げ水、あるいはキュビズムの世界。それに歩いている人もでかい。ボリュームがあるってかんじ。チビなわたしは常に人に道を譲っているような気になった。びっくりするくらい太っている人がいるのもおどろき。この国では、肥満は貧困の象徴といわれるらしいけれど、異様な事態ではある。
 スーパーマーケットは品数が充実している。出来あいのサラダとか全部生で、ぜんぜん洗ってもないらしい。衛生観念がだいぶ違うようなので、面食らう。ブロッコリを生で食べるなんて・・・あれは茹でたほうが美味しいと思うのだが、味覚がちがうのか単に面倒なのか。
 レストランも、世界各国の料理がはいっていてとても充実している。ギリシャ料理とイタリア料理とタイ料理を食べる。あとオイスター・バーね! 生牡蠣うまーい! 味付けは全体的に関西人には濃いけれど、まあ濃い分だけ美味しいのは美味しい。でも量がとにかく倍あるので、食べ過ぎで三日目くらいにはおなかをこわした。
 レストランでは、ボーイさんたちのランクにしたがって仕事分担がはっきり決められているらしく、そのあたりは日本と大分ちがうので、みていておもしろかった。与えられた仕事はしっかりするけど、それ以外のことには手をださないから、こっちとしてはサービス過剰と過少の両極端をあじわう(ひっきりなしに水をつぎにきてくれるけど、支払いはなかなか進まない、とか)。
 ここで聞いた話で印象にのこったのは、ちょうど共和党大会がNYで開催されているのもあって、ブッシュが再選するかどうかに関する話題。日本にいて見聞きするニュースから判断するのとちがい、こちらではブッシュ再選が確実だろうという判断がくだされていた。ナイトメア、という言葉とともに。なぜ?という気もするが、ケリーにカリスマ性がぜんぜんないのと、CNNなど大手のメディアが、反ブッシュの動きなどについてはほとんどニュースに流さないというメディア戦略は理由としてあげられるようだ。共和党大会のニュース映像に人びとが釘付けになっていたのが印象的だった。

帰国

 帰国しました。
 時差ボケがなおらないまま北米ではほとんど寝ずに過ごし、帰国の飛行機はトラブルつづきで関空についたのは夜遅く。家では死んだように眠りこけた。おかげで(?)これからの生活には時差ボケは関係なさそう。
 KLMでもそうだったけど、NWのトラブルもひどい。まあ予定日中に帰国できただけマシなんだけど、疲れが倍増するね。あんな狭いエコノミーでは眠れないしブロイラー状態だし、ビジネスにのれるくらいにエラクなりたいよー。北米で飲んだコーヒーは薄いのが多くてあまりおいしくないんだけど、NWのコーヒーのまずさはすごかった。飲み干せなくて机の上においていたら、うとうとしてぶっちゃけてしまう。最悪。すぐに掃除できる体勢じゃないし、もうなんかどうでもよくなるね、こうなると。
 話はかわるけど、アメリカに入国するときはやたらチェックがきびしくて、荷物もぜんぶ鍵をあけておけと言われるんだけど、出国するときはさほど厳しくなかった(もちろん鍵はしめる、物を取られたという苦情多いし)。なのに、デトロイト行きの飛行機に乗る直前、搭乗口のなかで、わたしだけすごく厳しい服装・持ち物検査をされた。それこそ、手荷物はひとつひとつとりだして、化粧入れやコンタクトレンズケースやメガネケース、よく分からない品は内容を聞かれるにいたるまで、なかをいちいち確かめられた。わたしはそんなに怪しくみえるか??と賦に落ちなかった。でも帰国して、女の自爆テロが相次いでいるから、一人で乗り込んでくる東洋人の女は、とりあえずチェックしておこうとおもわせるぐらいには怪しいんだと言われた。エライ時代だわ・・・。
 ともかく、こんな調子でおいおい文章のっけていきます。てゆっか、写真載せたい。