タヴィアーニ兄弟の「復活」を見にいった。見応えがあって、期待していた分は裏切られなかったと思う。コメントは別便に。
映画のあと、どこかでお茶を飲もうとして喫茶店をさがす。夜はビアホールだけど昼間は喫茶もかねるというお店がつぶれているのを発見してショック。気に入って昼間はそこそこ利用してたのに…。別のところを探して、これまた昼間は喫茶で経営しているアジアン・レストランを見つける。お茶しかだせないといわれたけど、お茶を飲みたかったので全然かまわない。一人貸切状態で蓮のお茶を堪能。ちょっとぬるくてイマイチだったのが残念だったけど、従業員の人たちものんびりしていて、午後にはちょうどいい雰囲気だった。もう少し美味しければ穴場なんだけどなあ。
パン
図書館から年末に借りてきた本に『エキゾチックなパン』がある。「エキゾチックなパン」とは!? なんだこの妖しげなタイトルは? どんなパンなのか想像もつかない。期待して中身をみると、シリアとかレバノンとかイスラエルとかレバノンとかヨルダンとかチュニジアとか、さらにトルコとかエジプトとかインドとか中国とか、果てはメキシコ、ブラジルのパンが紹介されているのでした。ようするに「オリエント」→「エキゾチック」という連想ですか?
ま、タイトルのボケ振りはともかく、中身はおもしろい! 「ホブス」とか「アライス」とか「エイシ」とか聞いたことのないパンの名前がいっぱい。「ベーグル」はもちろん知っているけど、アメリカのユーディッシュ由来のベーグルではなく、「エルサレムで売られているパン」として紹介されている。おもしろい〜。全体的に平たくて丸いパンが多いようだ。メソポタミア発祥のパンは、もともと無発酵で平らなものだったらしく、その辺が関係しているのかな。
この本みていると作ってみたくて仕方がない。で、年末の買出しのときに、さっそく強力粉と全粒粉とドライイーストを買い込んだ。でもまだ作ってないの〜。このまま返却期限がきそう。
天使の涙
堕落天使 fallen angels
1995年、香港
監督:ウォン・カーウァイ
出演:カネシロ・タケシ
レオン・ライ
ミシェル・リー
チャーリー・ヤン
カレン・モク
ウォン・カーウァイの作品のうち、「恋する惑星」はあまり印象に残っていない。ストーリーと映像にブレの少ない「ブエノスアイレス」のほうが好きだ。両作品の間に作られているのがこの作品だろうか。「ブエノスアイレス」に比べて、ストーリーと映像のミスマッチが気になった。いや、ポップさを売りにする分、ストーリーは重さや深さを追求したものではないし、その辺が監督の意図だということも分かってはいる。むしろ映像のごちゃごちゃさが気になったというべきなのかな。
全般的に、60年代以降のフランス映画のエッセンスが濃厚な気がした。当時の映画のもつポップさや実験性や無意味性は、バックグラウンドがあってはじめて意味とインパクトをもつものだったと思うけど、その上澄みだけを言語と場所を変えて見せられると、背景のないままに軽さや単純さに徹することの難しさを、逆に思い知らされた。登場人物の描き込みもバラバラな印象を受けたままに終わってしまった。あえてそうした印象を狙ったとも思えない。登場人物たちは人とのつながりを求めて失敗をくりかえすのだけれど、そこに妙に感情的なディテールが加わるから、徹底して人間関係が分解されているわけでもない。中途半端な印象を受けた。
どうもこの映画からは、流行のお店のディスプレイ以上の何かを感じ取ることはできないような気がする。映像の首尾一貫性のなさ(いろいろやってみたかったんだろうけれど)がそれに拍車をかけているような気がした。
(05.jan.2004)
photo
お正月
年始の挨拶まわりに初詣、とお正月らしいことをやって、少々疲れがでてしまう2004年の4日目。昨日は街中にでたはいいけど、バーゲンの前倒しでものすごい人出。人ごみをみているだけで、何もやる気がなくなってしまい、喫茶店でウダウダ。なぜ出かける前は人出のことをいつも失念してしまうのだろうか。
ついさっきまで、「アメリ」を見ていた。途中から見てしまったのが残念。けっこう可愛い、いやかなり可愛い映画だった。この手の恋愛モノはセンスが命だと思うので、その辺クリアじゃないでしょうか。それから「天使の涙」もみた。映画みたの久しぶりなので、ビデオをセットするときにすごく気合が入ったのが我ながらおかしかった。
毎年、新年ゆえに新しいことをしたいという絵に書いたような単純な行動パターンをとるわたしですが、去年のドイツ語日記は大コケだった。これはもう続けられないので、当分閉鎖。代わりに、お古のデジカメを手に入れたので、これで写真をバンバン撮ることにする。飽きやすい性格ゆえにまたすぐにうっちゃらかしそうだけど、それでもお正月はデジカメ片手に気分よく散歩する。体中が筋肉痛なのは、けっこう歩いたからかなあ。でもご馳走続きでどうしようもなく、「運動量<食べる量」だったけどね…。
というわけで、もうすぐweblog+photologになる予定?
Happy? New Year 2004!
年が明けた。一年365日なんて短すぎると思うこともしばしばだけど、暦に文句をいっても仕方がないので、365日サイクルで素直に振り出しにもどって、また一歩ずつ進んでいきたい。サイトを始めるときはとても楽しいけど、長く続ければ続けるほど、テンションを維持するのが大変という気になってくる。いいかげんにしてしまうことも多いので、そのあたりも気持ちをひきしめて丁寧にやっていきたい。サイトを訪れてくださるみなさん、今年もどうぞよろしく。
新年なので、今年の目標などつらつらと。
年末にダイエット・モードに入って、一ヶ月ほど集中的にダイエットした。これも最初はテンションが高いから低カロリーな食事も楽しめるんだけど、一番大変なのは体重の減ったそのあと。あたりまえの話だけど、それを身をもって体験している。生活態度そのものをダイエットする、というと大げさになっちゃうけど、怠けがちな自分をちょっと突き離して、積極的自覚的にからだを動かすようになりたいなあと思っている(あっ、もしかしてこれが「対自für sich」というやつかしら。で、意識せずにからだを動かしている境地になればaufhebenされた私とか? いやこんな低レベルな話ではなかろう・・・)。
「丁寧」とか「積極的」とか「自覚的」とか書いてきて、これってなんとなく今年の自分のキィワードかもしれない、とふと思う。このサイトでやっていることは、見た映画を文章化することで、自分のなかで整理し自分を納得させている作業。これは映画をみるときに、意識的に見ようと思うことにつながって、わたしのなかではプラスになっている。で、それを他のところにも広げていきたいというのが、今年の目標かしら。ほんとはわたしの場合、質より量をこなさなくてはいけないのだけど、これもまあ、時間をつくってナントカがんばりましょう。
とにかく、停まらないこと!でしょうか。自分にいいきかせる年始めです。
料理本
なんだかんだと今年も今日でおわりです。年末は掃除にあけくれる。掃除でばたばたしているはずなのだが、今料理熱がでているので、ついついしっかりごはんも作ってしまう。
図書館で辰巳芳子さんの本を借りてきたりして、合間に読んでいたりする。料理の読み物はけっこう好き。内田百?とかブリア・サヴァランとか。好きな作家とイマイチ性のあわない作家に分かれるけど。辰巳浜子さんの本も昔読んで、これはすごく気に入った。で、娘さんの芳子さんのも読んでみたけど、料理本というより料理哲学本。食と生が一致していて、素直に感動する。ぜんぶ真似するのは無理だけど、参考になります。
読みたいと思っていた本も見たいと思っていた映画も、思うだけで終わるという、まあ毎年そんなかんじなのだけど、来年はもうすこし意識的に時間をつくっていきたいなあ。ヒマだと無計画に行動するけど、逆に忙しいと時間の使い方が合理的になる気がするので、その法則?を利用すればいいのでは?
ともあれ時の節目なので、ゴアイサツ。みなさまどうぞよいお年を。
ティラミス?
忙しかった日々もとりあえず一段落ついた模様。
クリスマスにはケーキを作った。イメージしていたのは、ティラミスをクリスマス・ツリー風にするというもの。こういうことをするといつも自分の不器用さを思い知らされるのだが、今回もまた、こーゆーのじゃないのよっ!という代物ができあがる。とにかくクリームチーズとマスカルポーネを混ぜ合わせている段階で「すごいボリュームになりそう…」と思っていたが、珈琲をしみこませた台を交互に積み重ねて、あいだにチーズクリームをはさんでいくと、重量級横綱級のすごいものができていった。頭のなかのイメージでは、最後に生クリームを雪にみたてて上からコーティングするというものだったが、「それだけはやめておけ」という天の声が聞こえた気がしたので、もうそこでやめることにした。
おそるおそる食べてみると、味はフツーにティラミスだった。唯一の救い。ただボリュームがありすぎてもう結構て気分になった。今回の教訓としては、奇をてらわずにふつうの形でつくればよかったのよね多分…。
かぼちゃプリン
昨日は京都。一昨日の金閣寺の雪化粧の映像を見て、京都は絶対寒いと思い、気合をいれて厚着していった。なのに昨日は暖かくて電車のなかとかでは少々のぼせ気味だった。忘年会をして、帰りはもう終電コース。さすがに体がグタグタで、疲れすぎで不眠になった。ともあれ、多少なりとも仕事が一段落ついてきただろうか。あと少しだーがんばれ自分。
お酒を飲みだすと、「ダイエットって何?」モードになるわたし。ひたすら食べたが、よく思い出せば、注文したのは豆腐、湯葉、蕪蒸しみたいなのばっかり。京都の小料理屋さんはスバラシー。薄味だしね。最後にゴハン物をお断りして、一人かぼちゃプリンを注文する。最後にこのデザートはいかんだろう?だけど、でもめっちゃ美味しかったー。プリン感よりもかぼちゃ感が強い、まったりほっくりのデザート。今日は冬至だし、ちょうどいいや(って開き直る)。
体重計こわれた
日記更新ままならず・・・。
最近のショックな出来事といえば、体重計がおシャカになったこと。せっかく毎日計るのを習慣化したとゆーに・・・。忘年会二つ断ったけど、まだ一つ残っているし、クリスマスとお正月があるし、しかも意志の弱いわたしは、飲みかつ食べだすと、抑制がきかなくなって、あとで後悔する羽目になるし・・・お願いサンタさん、わたしに体重計をプレゼントしてください。買いにいくヒマがないので。