年の瀬

 サイトの更新がだいぶ滞ってしまい、2009年も年の瀬となってしまった。
 暖かかった昨日とは打って変わって寒風が吹き荒れているけれど、排気ガスも少なく、昼間から空はとてもきれいだった。夜の空も澄みきって、月が冴え冴えと美しかった。体の芯から冷える夜なので、お風呂にゆっくり入って体を温める。新年を迎えてから眠ることにしよう。というわけで残り1時間。
 やらなきゃいけない仕事に終われて余裕のない生活をしているので、今年は大掃除は適当にすませる。普段の掃除レベルにしておいて、あとは開かずの間だった天袋をあけて、古い年賀状やらビデオテープやCDを大処分する。見た目は変わらないけど、気持ち的にはさっぱりした。いろいろ溜め込んでいるなあ。年末に限らず掃除を続けて、もう着ない服とかも処分していこう。
 おせち料理も毎年作っているので、作らないという選択肢はない。でも正月用に食物の値段も跳ね上がるし、品質もいまいちなものが出回るので、なんだかなあと思ってしまう。3日ほどかけて、夕食作りのついでに作った。黒豆、煮しめ、なます、ごぼうとれんこんの胡麻和え、だしまき卵、伊達巻など。いつもはもう少し作るけど、今年は控えめに。作り方は難しくないものばかりだけど、下処理が面倒なのが多いなあ。伊達巻は今年はじめて作ったけど、売り物より砂糖控えめでダシをきかせたので、売り物より気に入ったかも。明日の朝食べるのが楽しみ。

しょーもない葛藤ですが

 お仕事で疲れてます、ヘロヘロです。最近、晩ごはん作るのがしんどい、面倒だ〜と思う気分と、材料がそろっているのでアレが作れる・作りたいという気持ちの葛藤が続いている。
 昨日はそんな気分のなか、カッテージチーズが安く手に入ったという理由で、夜遅くにチョッパー使ってレアチーズケーキを作り出す。台所片付けたあとに、なんでまた汚すようなことをするのかと思いつつ。
 今日も満員電車にゆられて帰ってきてヘトヘトなのに、鶏肉と豆とチョリソが冷蔵庫にあるという理由で、カスレを作り出す。なんでこんな手間のかかるもんを作るのか、休日に作れよと思いつつ。でもカスレ食べられて満足。デザートにレアチーズケーキも食べられて満足。脳内が疲れすぎてて、マトモな判断ができてないのかもしれない。

鮪の「血合い」って

 知り合いに教えてもらった鉄分補給食材が、鮪の血合い。関東では普通に売っているものらしい。でもわたしが無知なのかもしれないけど、ふつう「血合い」というとブリのアラを買ったりしたときに骨にこびりついている血の固まりの部分のことだと思うので、最初話がまったくかみ合わなかった。よくよく話を聞いて考えるに、どうも関西では(うちでは?)鮪の「赤身」と言っている部分のことだとやっと分かった。
 でもそんなの売ってるのかなあ、見たことないなあと思っていたのだけど、この前大型スーパーに行ったときに偶然見つけた。でも「鮪のアラ」と書いて売っていた。これアラじゃないと思うけど、やっぱり関西では「血合い」とは言わないんじゃないかなあ。
 せっかくなので購入してみて、その夜食べてみた。かなり生臭い部分らしく、匂い消しが必須。見た目はお肉みたいだけど、味は鮪の赤身だった。でも量が多いのと、こってりした味付けになるので、なんかおいしかった。鉄分補給したって気になったなあ。レバーよりは安心かも?

鉄分が足りないらしい

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 健康診断の結果、どうも鉄分が足りないらしいことが判明。「医者に行け」と書かれてあったけど、医者に行くのも億劫なので、自力でなんとかすることにする。
 市販の鉄サプリメントを買ってきて1週間ほど飲んでみたけど、その間おなかがこわれっぱなしになった。最初は因果関係が分からず風邪かなと思っていたのだけれど、サプリをやめるとやっと治った。体重がどんどん減ってちょっと怖くなった。
 人工の鉄分が体質に合わないのだとすると、鉄分を食料で補給するしかない。ヒジキとかアサリとか高野豆腐とか小松菜とかレバーとかプルーンを食べるようにはしていたのだけれど、それだけじゃ足りないと他にも探してみる。
 アマランサスとか、写真にあるハーブティのネトルなどが鉄分豊富らしい。しかしこのネトル、温かくしているうちはまだ飲めるけど、冷めると葱の風味がしてマズすぎる。薬と思って飲むしかないけど、だんだん飲まなくなりそうだ…。だいたい食物から鉄分を補給するのは限界があるわ。

ずっと欲しかったキッチン道具

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 タイトルどおり、ずっと欲しかったモノです。
 台所狭いし、ないならないで何とかなるものだから、ずっと迷っていたけれどとうとう購入。
 メレンゲ作りに役立ちそうだからと電動の泡たて器が欲しかったのと、ミキサー使わずにポタージュが作れるというので欲しかったんだけど、チョッパーがいちばんすごいね。まだまだ使いこなせていないのだけれど、使ってみて、もう玉ねぎをみじん切りすることはないだろうと瞬時に悟った。それぐらい一瞬でできてしまう。なんというか、アメリカ人になった気分。
 かぼちゃのポタージュを作ったり、肉をミンチにしたり、ケーキを焼いたり、今は新しいおもちゃにワクワクしている状態です。今日はりんごジャムを作った。やっぱりチョッパーが一瞬にみじん切りにしてくれるので、酸化する心配がだいぶ減るのも良いです。
 追記です。
 晩ごはんは、一度作ってみたかった白花豆のディップをチョッパーで作る。パンにこってり塗るとおいしくて、ディップ作りにハマりそう。トマトソースもチョッパーフル稼働で作って、トマトソースパスタにする。早い! それからモロヘイヤもチョッパーで刻んで鶏のダシでスープをつくる。モロヘイヤを刻む手間が省ける。あとは豚肉のスペアリブを野菜と一緒にオーブンで焼いて食べる。サラダ、スープ、パスタ、肉料理ときて、イタリアレストランで食べるくらいの分量は作って食べた気がする。デザートまでは無理でした。
・・・明日からは当分粗食にします。デトックスがいるわー。

白浜旅行

久しぶりの更新。夏は体調を崩してました。涼しくなってきたのでぼちぼち復活したいかも(でも当分仕事が忙しいです…××)。
秋晴れの日に白浜旅行に行ってきました。
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車窓からみた海。
宿泊先の部屋から見える海の風景がすばらしかった。天気もよく雲もほとんどなかったので、刻々と変化する落日の様子をベランダからずーっと見ていた。
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朝方は雲がいっぱい。これもまた見飽きない。
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朝ごはん。
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誕生日だったので宿泊先の人が花束を用意していてくれました。夕日に映えてとても綺麗だった。
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アドベンチャーワールドにも行ってみた。ひたすらに混んでた。パンダは見れず。
おみやげ売り場も混み混み。梅干とか練り梅とか買いました。

梅シロップ

青梅を砂糖に漬け込んで、出てきた汁を煮立てて、梅シロップを作ってみる。あまった梅はジャムにしてみたけど、味はどうだろう?? ちょっと発酵が進みすぎたような気もするなあ。
新ショウガとか山椒とかラッキョウとか、この時期ならではのストック系食材が出回っているのを横目でみながらも、当分忙しいので素通りするばかり。ヒマナシ状態です。

アサリとトマトのパスタ

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アサリとトマトソースのスパゲッティです。
わたしが作ると、パスタソースの量<パスタの量みたいになって、いつもソースが足りなくなる。でもパスタの茹加減と塩加減は完璧だと思うのです! でもソースが足らないの・・・。
思えば、カレーライスもいつもライスばかりが残る食べ方をしてしまうので、ソースが足らないのではなく、最初にソースをたっぷりつけて食べるからダメなのか?

「杉本博司 歴史の歴史」展

 国立国際美術館で開催されている「杉本博司 歴史の歴史」展を見に行く。実は二回目。一回目は杉本さんと安藤忠雄との対談を聞きにいった。このときは展覧会を十分にみる時間がなくなってしまい、もう一度見に行くことにした。あさってでおしまいなので、直前駆け込みに近い。
 でももう一度見に行ってよかった。この間に杉本氏の『現な像』を読んでいったので、作品や展示の由来や背景を知ることができ、前にみたときよりは数段おもしろく鑑賞できた。
 今回は骨董収集の展示がおもしろく、とくに「金銅鍍金舎利容器」の実物があまりにも小さくかわいらしいので、つい魅入ってしまった。前回はまったく見過ごしていた。
 他にもいろいろあるけれど、実は対談がものすごくおもしろかった。杉本さんの作品は、置かれる場(建築物や美術館)のもつ力を借りて展示されている。空間の構成というものをとても意識されていて、建造物のもつ力が作品の力を引き出すように工夫がなされている。壁に作品を並べてライトを当てればいいというものではないようだ。
 ところが、今回の国立国際美術館はその意味ではサイアクらしい。地下に埋め込まれ自然光の届かない展示室はアラも目立ち、展示室全体を暗く明度を下げるしかなかったようだ。だからとにかく暗い。そういう話を聞いていたので、こちらも否が応でも、美術館のもつアラと構造のマズさが目に付いてしまう。展示の苦労の痕をつい見つけてしまい、苦笑してしまう。海の写真などは自然光があるほうが絶対いいよね。
 この美術館批判は、そのまま官僚批判と政治家批判にもつながっていき、建築家の安藤さんにもキワドイ質問を投げかけておられて、とにかく聞いていておもしろかった。
 
 というわけで、充実の一日でした。雨がふっていたけど、ランチに食べたフレンチもとても美味しく(黒鯛の白ワインとパセリのソースがけ!)、ついでに最近お気に入りのパンデュースのパンも買い込んだし、とりあえず満足。

三十三間堂

 蓮華王院三十三間堂に立ち寄った。
 観光シーズンではないからか、参拝客の数はそう多くはなく、のんびり拝観できた。
 1000体の仏像が金色の鈍い光を放ちながら、並び立つ。どの地点に立っても視界に収まりきらない。中央の千手観音の前にたつと、左右に広がる仏像に圧倒される。端のほうはかすんでみえない。幾何学的に配置された観音は、どちらに目を遣っても同じように立ち並び、迷路に入り込んだようだ。日常の空間とはあまりにも異質で、足を踏み入れた途端、異空間に放り込まれたような気がする。
 平清盛が造進してから800年間、来迎の光が現代にまで及んでいるのかと思うと、時間の流れが停止しているかのような錯覚に陥る。
 一瞬でありながら永遠、凝縮されていながら無限。無音でありながら荘厳な音色を想像することもできる。インスタレーションとして見ても、圧巻だった。