2001年 韓
監督 :クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン
チャ・テヒョン
だいぶ前に話題になった韓国ラブ・ストーリー。殺伐としたわたしの日常に潤いを、ということでlove & laughを期待したうえでの選択だった。よくも悪くもマンガっぽくて、だいぶ荒削りな作りなんだけど、勢いは感じられる作品だと思った。
やさしいけど優柔不断という男の子が主人公のマンガって、ヒロインの「女」度数が高すぎて、ヘタすると「それは作者の妄想」域に転がることも、ままある。でもこの映画のヒロインは酒癖も口調も態度も悪くて、しかも自作の小説では常にヒーローになりたがるという、見ていてアホっぽくも小気味のいい設定だったりするので、「前半戦」はかなり楽しめた。
でもこの暴力女っぷりが「後半戦」は控えめになってしまって(いつまでもやってられないんだろうけど)、しかも微妙にオトメチックになっていって(キャラとしてはブレてませんか?)、無難にラブトーリーの枠に収まってしまった。安心してみていられる分、興行的成功作品というかんじで、あまり記憶に残りそうにない。前半はリアリティがあっておもしろいんだけど、後半はドラマ的・マンガ的に「よくある話」なんだよね。まあ、「延長戦」のオチをすっかり忘れさせていた点は、中身がそれなりに濃ゆかったってことなのかな。
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(07.jul.2005)