チョコレートと水出し珈琲

 気がつくと当たり前のようにチョコレートを食べている自分がいる。
 たしか、チョコレート依存症から脱しようと自分に禁じていたはずなのに。夏場はぜんぜんチョコを買わなかったのに。たんに暑いから食べなかっただけなの?>自分。わたしの強ーい意志のせいじゃなかったってわけ? なんか納得いかないんだけど、気温が下がってきて、チョコレートと珈琲というお気に入りの組み合わせが、断然美味しくなってしまった。しかも、世の中のチョコレート・ブームのおかげか、今秋の新商品にはブラックチョコ仕立てのものが多くて、わたしにとってはうれしいかぎり・・・。・・・せめて個別包装されているものを買って、無駄に食べ過ぎないようにしよう。
 それから、水出し珈琲を作るポットを買ってしまった。シーズンが終わって安くなっていたので、つい。そのときは水出し珈琲が飲みたかったのだと思う。家に帰ってみると、気温が低いときに冷たい珈琲を飲むだろうか?と疑問に思った。でもこのまま引き下がるのはくやしいので、とりあえず今晩は水出し珈琲を作ってから寝ることにする。明日の朝は水出し珈琲で朝ごはんを食べることにする。

ドストエフスキー『二重人格』

 昨日は京都に住む友人の家で引越しパーティがあって、用事ででかけていた神戸から十三経由の大回りで京都に行った。プラットホームで電車を待っているときとか、ものすごく寒かった。出先で買ったショールがすぐに役立った。友人宅ではみんなワインやケーキを持ち寄って、大賑わいだった。半分は日付が変わる前に帰ったけど、わたしは一泊させてもらった組だった。今朝、まだ人でにぎわう前に鴨川あたりを歩いたけど、空気が冷たくて、少し冬の気配がした。
 電車に乗っている時間が昨日と今朝でずいぶんあったので、途中まで読んでいたドストエフスキーの『二重人格』(岩波文庫)を読み終えた。過剰な自意識と卑屈さに押しつぶされてドッペルゲンガー現象に悩まされる小役人ゴリャートキンが主人公。とてもドストエフスキーらしいテーマで、『地下室の手記』の主人公とよく似ている。都市に住まう孤独な人間の、薄っぺらい現実とどうしようもなく肥大してしまう自我は、今なおリアリティがありすぎるくらいだ。
 だけど、この本はどうにも読みづらかった。文体がくどいのか、ゴリャートキンの鬱々とした思考回路をたどるのがしんどいのか、、、。それでも、端々に出てくるペテルブルクという人工都市の描写はおもしろかった。
「雪、雨、それに、ペテルブルクの十一月の寒空の下に吹雪と濃霧が猛威をふるうころ現われ出る、なんと名づけてよいかもわからないありとあらゆるものが、突然それでなくても数々の不幸に押しひしがれていたゴリャートキン氏の上に一度にどっと襲いかかって、少しの情け容赦もなく息をつく暇も与えず、骨の髄にまで滲み込み、目潰しを食らわせ、前後左右から吹きぬけ、道を踏み迷わせ、わずかに残っていた意識をすら朦朧とさせるのであった。」(81頁)
 ヴェイドレの『ロシア文化の運命』という本に、ペテルブルクについて多くの人がさまざまな見方をし、時代とともにそれが変化していったこと、ペテルブルクを通してロシアの運命を見て取ろうとしたといった内容が書かれてあった。それほど多くの人が書き記すほどの都市には、良かれ悪しかれ、抗しがたい魅力があるのだろうと思う。

古本到着

アメリカのアマゾン経由で古本屋さんに注文した本がやっと届いた。忘れたころに届くのね。日本のアマゾンにも出ていたけど、送料込みでもアメリカに注文したほうが安かった。ハードカバーのすっごく分厚い本が届いてびっくり。こんなに分厚い本だったのね、、、。きっと向こうの古本屋さんの地下奥深いところの棚に埃をかぶって眠っていたんだわー。新品の本より、古本の洋書が届くと妙に心がときめくのはなぜ? できれば、ネット注文より、古本屋さんの棚から自分で見つけ出したかったけど。でもそれは砂浜で宝石を探すようなものよね。

秋の散歩

 秋の夜長に読書三昧、といきたいところだけど、早寝早起き生活に変えたいと思っているため、最近のわたしの夜は短め。でも、夜早く寝ても朝遅くまで寝ていたら、徒に睡眠時間が長いだけで意味がない。そんな無意味な日も多い。早起きって難しいわ、、、。
 秋になって楽しみになってきたのは、散歩の時間。陽射しも随分やわらかくなってきたし、金木犀の香りがどこからともなく漂ってくるのもいい。子どものころ住んでいたところは、建売住宅街ゆえ、同じような庭で、どこの家にも金木犀があった。だから、この香りは子どもの頃の記憶につながっている。ちなみに冬になると山茶花の花ね。金木犀は今住んでいるところでもよく見かけるけれど、山茶花はあまり見ない気がする。
 さっき、夜の散歩をしてきた。朝食用のヨーグルトを買おうと、といつもは寄らないスーパーに寄ると、もう飲めないとあきらめていた銀河高原ビールを発見! 予想だにしない出会い。在庫を店頭に出しているだけなんだろうか。ずっと売っているならうれしいけれど、そうでなかったら買占めたい。ものすごい誘惑だわ。・・・散歩してリラックスするはずが、妙にテンションがあがってしまった。
 あと、近くのお寺の境内で猫がたくさん集まって集会をしていた。野良猫さんたち、見るたびに数が増えている気がするなあ。猫ノ道ってかんじだ。

化粧品ジプシー

 日記書くの久しぶり。最近はどうも調子が悪くて気分も塞ぎ気味。
 先日、腹部の調子がよくなくて病院で検査してもらった。検査の結果は何事もなく、胸をなでおろした。でも、採血のときに注射針が神経に障ったようで、手首あたりに痺れとまとわりつくような重さが取れない。もう10日以上たっているけど、これって自然治癒するんだろうか? ツイていないこと極まりなし。
 また、新しく買った化粧品が合わなかったのか、肌がヘンに荒れだしてショックを受ける。これがきっかけで、化粧品ジプシーと化してしまった。気になりだすと止まらなくなっているみたい。それほど神経質な性格でもないと思っていただけに、自分でも意外な行動だったりする。調子の悪さが拍車をかけているのかもしれない。運気払いが必要な気がする今日このごろ・・・。
 化粧品に関しては、納得いくまで散財するしかないかも、とちょっと開き直り気味。これまで使っていた基礎化粧品を全面的に変えてしまったので、肌の調子がよくなっているのか悪くなっているのか正直分からない。でも化粧品に過剰に頼らない皮膚に改善したいので、もうちょっと様子をみてみる。成分が安心できて、アロマの入っているものは、気分的にリラックスするみたいで、すごく心地いい。とくにヴェレダのアイリスの香りに癒されている。
 ベースを替えるとメイクアップも替えたくなる、、、というわけで、ファンデもお粉もこれまでの分が残っているにもかかわらず、新しく買ってしまった。ロゴナでとりあえずそろえてみた。まだ使ってないのでなんともいえないけど、テスターで試したかぎりは、匂いがきついかなあ? 海外の化粧品だから? でも、オーガニック系ってドイツ語圏が多いんだねー、さすがエコ先進国だと妙に感心した。ともあれ、この手の化粧品は、ベースは充実しているけれど、メイクアップ化粧品には手を出さないみたい。選択肢が少なくて驚く。仕方ないけど。
 聞くところによると、化粧品ジプシーの果てには手作りコスメの世界が待っているらしい。これって何かに似ている・・・あ、PCオタクの世界か? 

ネットラジオ(memo)

yahoo japan配信のネットラジオ。邦楽系が強いかんじでしょうか? ほとんど聴かないジャンルだけど、ネットラジオが増えるのはいいことだー、というわけでメモ。
・・・ちょっと試聴してみたけど、何曲かかかると配信が止まってしまうみたい。使い勝手悪いです。

本屋さんのオマケ

 amazonで本を買っては、キャンペーン中の布製ブックカバーをオマケでもらっている。白・青・赤といつのまにかそろってしまい、あとは黒を残すのみとなっているのだが、このブックカバー、微妙に本を収めにくくない? タダだからいいけど、定価で買ってこんな雑な仕上がりのブックカバーが来たら、ちょっと怒りそうだ。ついでにいうと、ロゴいらない・・・。
 本屋さんのオマケでいえば、この夏手に入れたペンギンブックス70周年記念のTシャツはヒットだった(ご存知の方も多いだろうけれど、ペンギンブックス70周年ということでフェアをやっている)。胸のところに「70years」の文字がついていて、ゼロのところにはペンギンが佇んでいて、すっごく可愛い。もう一枚欲しかったけど、Sサイズは最後の一枚だといわれたので手に入らなかった。
 本屋さんのオマケの定番といえば、今もやっている新潮文庫のYonda?シリーズでしょうか。最初に出たときに新潮文庫を本棚から漁って、布製バッグをゲットした。図書館に本をまとめて返すときなどに重宝。そういやマウスパッドも手に入れたけど、びっくりするくらい反り返ってしまいお蔵入りしている。ブックカバーも欲しいなあと思っていたけど、それは手に入れていない。
 わたしはブックカバーが好きなのだろうか? 普段使わないくせに?

映画『HERO』&秋の気配

 張芸謀の『HERO』を見た。張の映画は、『紅いコーリャン』とか『菊豆』ぐらいしか見ていなかった。色彩へのこだわりは共通しているものの、内容の充実度がぜんぜん違うので、すごく面食らった。エンタメとしてみるべきなんだろうけど、それにしては退屈。中国剣士のハイパーな戦闘シーンなら、王家衛の『楽園の瑕』のほうがぶっとんでておもしろかったしなあ(これもよーわからん話だったが)。ワイヤー吊り下げは、もうなんとも、、、。
 さて、今日はとても秋を感じた一日だった。肌寒くて、外に薄着で出ると震えるほど。夏の暑さにはホトホト参ったので、今日みたいな過ごしやすい日がこれから増えるのかと思うと、すごくうれしい。温かいお茶も飲みたくなるし、お鍋も美味しい季節になる。果物も安くて種類も豊富になる。まだ値段は高いけど、今日は柿が登場していた。今は甲斐路を見つけたら買っている。巨峰ほど甘みが強くなく、わたしの好きな味。暦も来週には10月になるのだから、秋の気配が漂ってくるのもあたりまえですね。

メキシコ料理とボサノヴァ

 どこに行くにもMP3は必需品なのだが、鞄のなかから出ているヘッドホンのコードがヘンに引っ張られて、すぐに壊れてしまう。また片耳が聞こえなくなったので、帰り際に梅田のヨドバシに寄って買い替えることにした。ヘッドホンの棚に行くと、あまりに種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からなくなった。両耳から音がちゃんと出ればいいのだが、こんなにあるとどうすればいいのか分からないー。無駄にウロウロしてすごく時間を食ってしまった。近所のマツヤデンキに行けばよかった。しかし、Apple iPod nano、超薄型! あの薄さにはたしかにココロ惹かれるものがあるよ。見てしまうと欲しくなるー。
 今ひたすら聞いているのは、やはりボサノヴァ、ジャズノヴァ、ボサポップ。The Mosquitosがいまのところお気に入り。ボサといえば南米、南米といえばタコスというわけで、先日トルティージャで巻き巻きする料理を食べに行った。アボカドが好きなのだけど、ディップやサラダで食べるのは当然として、煮込み料理のなかにもアボカドが入っていたのが新鮮だった。
 メキシコ・ビールのメニューとにらめっこして、コロナ以外、ドス・エキス、ボヘミヤ、ネグロモデロを注文してみる。わたしの好きな味ではなかったので、メキシコ・ビールはもういい。暑い国のビールはどうしても炭酸がきつくてライトな味になるものらしい。ドイツ、ベルギー、チェコあたりのビールが美味しいんだけど、どこも寒いし。オリオンビールが全国進出しそうなのに、銀河高原ビールは東北でしか売らなくなったし。これも温暖化のせいなの?
 食べている途中、生演奏が始まった。この手の生演奏でいい思い出はあまりない。食べにきてるんだから、音楽は別にいらんと思う。ポンチョ着てサボテン・ハットをかぶったおじさんたちが「コンドルは飛んでいく」とか演奏するのかなあ、そういうのはいらないんだけどと思っていたら、ボサノヴァだった。あれ?もしかしてラッキー? ナラ・レオンとかジョアン・ジルベルトあたりの有名な曲を流していたので、ふつうにいいかんじだった。生演奏いらねーとか言ってすいませんでした。

眼鏡新調

 眼鏡を新調した。ほんとは数日前に誂えたんだけれど、度がきつすぎるのでレンズがお取り寄せになるといわれた。レンズが入荷されたらまた連絡するとのことだった。そういうわけで、今日やっと入手した。
 今の眼鏡は室内用なので、外に出ると、どうしても視界がぼやける。それでもう少し度数を上げたものを作ったのだけれど、さすがに度が強すぎて頭がぐらんぐらんする。慣れるまでの辛抱とはいえ、今日は目の奥が痛い。ここまでくると、コンタクトのほうがいいと思うんだけれど、これがまた目が乾くんだな。一長一短です。
 新調した眼鏡で本屋によるとめまいがしてきた。よって今日は本屋はあきらめる。買い物でふらふらすることにする。アロマオイルが欲しいなあと思って見ていたけど、知識がなくてどれを選べばいいのか分からないのでまた今度にしよう。ロクシタンのシアバターとヴァーベナの石鹸を入手。ヴァーベナの香りをかいでいるだけで癒される。うっとりする。