『結婚の条件』

 ここのところ年始年末並の暴飲暴食の日々がつづく。先日京都で飲み会。基本的にそんなに飲めないわたしは普段は食にまわるのだが、酔っ払った不良中年ズの「自堕落な生活をやめられない、そんな自分に対する愛着と嫌悪」みたいな話がグルグルまわるうちに、わたしもキャパを超えて飲んでしまい、店をおいだされるころには二日酔い状態になっていた。二日酔いというのは次の日の朝にくるものかと思っていたが、そんなすぐにも来るものなのね・・・。でも酔っ払った不良中年はキップがいいので只酒になった。ラッキー、でも頭痛ぇ。
 小倉千加子の『結婚の条件』を読んだ。おもしろくて一気読み。知人が雑誌『STORY』の「創刊号」を「持ってない!?」と人にききまわっていた理由がやっと分かったよ〜(「秋保仁美さんの謎」という、『STORY』の禁忌コードにふれる話があるらしい。つまり「美貌と若さ」を「カネ」と交換した「結婚」契約が、40代に入ってくると確実に(女に不利に)バランスを崩しはじめて綻びだすという物語。でもオブラートにくるまれた語り方で、さっぱり意味が分からんのだという)。あと、サイバラの亜流とすらも思えないクラタマに、きっちりツッコんであったのも明快でよかったが、クラタマのその中途半端さが支持されている理由だとなると、それもそうかなという気がする。ともあれ、ここで挙げられている雑誌・本の類、ちゃんとチェックしたくなった。『VERY』とか圏外だから、今ひとつ「三浦りさこ」的生き方ってワカランのだわ。

『結婚の条件』” に1件のフィードバックがあります

  1. kiryn

    情報に疎くてなんだが、関連本?で酒井順子の『負け犬の遠吠え』という本もはやっているらしい。「勝ち犬」「負け犬」とキャッチィなコピーで分かりやすく女性層をカテゴライズして、一気に話題をさらう、というやり方は、コピーライター系の常習技というかさすが泉麻人系というか、この手のパターンってなんだかなあって思う。キィワードにポンと飛びつく風潮って、今に始まったことじゃないけど、あまりにも安易に「分かりやすさ」を求めすぎではないでしょうか、と無粋なつぶやき。

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