in chicago

 時差ボケにはなっていないと高を括っていたら、しっかり時差ボケ状態です。朝は早おき、昼過ぎには猛烈に眠くなって、重力がかかりすぎたみたいに頭がずーんと重くなる。現地時間にあわせて食事をとれば時差ボケは解消する、とどっかで読んだ記事を実践しているのに、なかなか治らないよ〜。
 ところで、アメリカはシカゴにいってきた。何もかもでかい。摩天楼がバンバン立ってて、遠近感が狂いまくる。すぐそこに見えているからと歩いていくと、いつまでたっても目的地に辿り着かず、景色も変わらないような気がして、まるで砂漠の逃げ水、あるいはキュビズムの世界。それに歩いている人もでかい。ボリュームがあるってかんじ。チビなわたしは常に人に道を譲っているような気になった。びっくりするくらい太っている人がいるのもおどろき。この国では、肥満は貧困の象徴といわれるらしいけれど、異様な事態ではある。
 スーパーマーケットは品数が充実している。出来あいのサラダとか全部生で、ぜんぜん洗ってもないらしい。衛生観念がだいぶ違うようなので、面食らう。ブロッコリを生で食べるなんて・・・あれは茹でたほうが美味しいと思うのだが、味覚がちがうのか単に面倒なのか。
 レストランも、世界各国の料理がはいっていてとても充実している。ギリシャ料理とイタリア料理とタイ料理を食べる。あとオイスター・バーね! 生牡蠣うまーい! 味付けは全体的に関西人には濃いけれど、まあ濃い分だけ美味しいのは美味しい。でも量がとにかく倍あるので、食べ過ぎで三日目くらいにはおなかをこわした。
 レストランでは、ボーイさんたちのランクにしたがって仕事分担がはっきり決められているらしく、そのあたりは日本と大分ちがうので、みていておもしろかった。与えられた仕事はしっかりするけど、それ以外のことには手をださないから、こっちとしてはサービス過剰と過少の両極端をあじわう(ひっきりなしに水をつぎにきてくれるけど、支払いはなかなか進まない、とか)。
 ここで聞いた話で印象にのこったのは、ちょうど共和党大会がNYで開催されているのもあって、ブッシュが再選するかどうかに関する話題。日本にいて見聞きするニュースから判断するのとちがい、こちらではブッシュ再選が確実だろうという判断がくだされていた。ナイトメア、という言葉とともに。なぜ?という気もするが、ケリーにカリスマ性がぜんぜんないのと、CNNなど大手のメディアが、反ブッシュの動きなどについてはほとんどニュースに流さないというメディア戦略は理由としてあげられるようだ。共和党大会のニュース映像に人びとが釘付けになっていたのが印象的だった。