チャイのアイス

 ちょっとだけ仕事が一段落ついた(でもそんなこともないかな〜)。キィボードの打ちすぎで、指が腱鞘炎ぽく痛む。サロンパス買い足しにいかねば。
 今日は梅田で晩ごはん。いわゆる居酒屋なところで、まわりはコンパか打ち上げか、学生ぽい子たちが大人数で盛り上がっていた。にぎやかでよろしい。大声で話さないといけないから疲れるけど、なんかこう、大雑把な料理を食べたい気分だったので。焼き鳥の盛り合わせとか梅チャーハンとかウィンナーの盛り合わせとかたこぶつとかを注文する。アルコールも飲むぞーと思って赤ワインを注文。色がびっくりするくらい薄い赤ワインがでてきて(薄めてんの?)、味も案の定な味で、おかげで飲みすぎることなくすんでよかった。
 帰る途中、ハーゲンダッツによって、前から食べたかったチャイを注文した。近所のスーパーでも買えるんだけど、100円前後のアイスが並ぶなかで、倍以上の値のするハーゲンダッツのアイスはなんとなく買い控えてしまう。これって心理的錯覚? とにかく街にでたときか、夜中にコンビニでの衝動買いでしか、ハーゲンダッツのアイスは買わないのだな。で、チャイだけど、ふつうに美味しかった。香辛料がバシバシ効いているものを想像していたので、もっとキワモノっぽいのかと思っていた。
 最近は人と話をすると、中国の話になる。つい先日中国に行っていたという知り合いが、都市部の水質汚染のひどさや、農村部の公害や汚染のひどさ、民工とよばれる人たちが都市に流入してきて国内難民化している様子、農村部での暴動などについて語ってくれた。あと、天安門事件で亡命して地下にもぐった世代が、今は40代に入っていて、かれらがもう一旗あげるだろうといった話題とか(いつどのように?というのはクエスチョンのままだったが)。当然今の反日デモにも話題が及ぶわけだが、あれは国内不満の噴出口としては、もっとも害の少ないガス抜きという見方が多いようだ。たしかに即軍事的行動の火種になりそうな台湾や、絶対関係をこじらせたくないアメリカ相手にデモがおこるよりは、よっぽど無難。でも、対日関係の修復の仕方次第で、一気に矛先が政府当局に向かう可能性も高そう。あれがそのまま国内暴動になったら、かなりヤバイよね。日本をふくめた周辺諸国もそういう事態は避けたいし。落としどころはどこらへんになるんでしょうね。

チャイのアイス」への7件のフィードバック

  1. 遊民

    お久しぶりです〜♪
    ご存じかと思いますが、ガンツさんそろそろ上映のようですね。私は明日、愛の神-エロス見てきます♪
    中国。5月に行く予定ですが、私はあんまりニュース見てもピンと来ません。
    最近は被害にあった日本企業を省レベルで賠償するという方向が打ち出されたようですが、こうなると、さすが外交の上手い中国といわざるをえないかな・・・。日本政府はともかく、日本企業に関しては「補償する」という事例を作ったわけですから・・・。互いに政治どおしで「謝罪せず」、経済では中国のみが賠償したという点、中国の上手さに感服いたしました。
    上海近郊や周辺の省では石油化学関連の日本企業がやたらめっちゃら進出し、晴れの日がない天気を作っています。公害に率先して荷担しているのが日本企業でもあるわけで、今回の暴動(デモ?)は、上海近郊の対日鬱屈という面も見落としてはならないと思うんです(靖国を発端としてはいても)。街を荒らすのは今も昔も日本人という印象がこの半年で急激に増したと中国人の現地友達が言ってました。杭州方面へ行くと日本企業名を記している大工場がたくさんあります。杭州など浙江省は特に日本企業のカモになってる面があって、、、。実際、スモッグで太陽照らないし・・・。
    それに、直接売買できない元を買い占めるために、マンションなどを丸ごと買って、すぐさま元で売り払うという、さすが横柄日本人という無様な格好が目立っているそうです。この半年で中国の東海岸部は日本語が街に溢れ出したそうです。
    とまぁ、一気に書いちゃいました。

  2. kiryn

    おお、遊民さん、こんにちは。
    >ご存じかと思いますが、ガンツさんそろそろ上映のようですね。
    え、ほんとですか。検索検索、、、と。
    http://www.hitler-movie.jp/
    これかなあ?今夏上映とありますね。まだunderconstructionが多いけど、もうすぐ情報が入ってきそうですね。遊民さん、教えてくれてありがとー。
    >私は明日、愛の神-エロス見てきます♪
    こちらは、王とソダーバーグとアントニオーニのオムニバスだから、贅沢度超高めですよね。わたしも都合がついたら観にいきたいなあ。楽しんできてくださいね。
    それと中国の話、とても興味深く読ませてもらいました。遊民さんは中国通で、現地の空気を吸っておられる方とお見受けしています。だから、公害には日本企業も関係していることとか、中国人がそのことをどう思っているかとか、日本語が一気に街にあふれ出したとか、そういうお話はすごく具体的でおもしろいです。
    わたしは中国に行ったことないし(いちど行ってみたい!)、情報源がおもにメディアを通じてということになるのですが、日本にいて思うのは、メディアがいかにひどいバイアスをもって情報を伝えているか、ということです。全部が全部そうではないにしても、メディアってほんと「国益」って言葉が好きだよな、と思ってしまいます。ひどいのになると、「日本の事情や慣習をよく知らずに批判している」とか「韓国の大統領は世界各国で日本の悪口を吹聴している」とか、煽りでしかないような発言を平気で流しています。
    もちろん、日本人の「歴史意識」なるものを例の教科書に代表させて批判されると、それは違う、もっとちゃんと見てくれ、と思うこともありますが、煽りでしかない雑な見方の方ががまかりとってしまうのは、日本だって同じですからね。
    >中国。5月に行く予定ですが、私はあんまりニュース見てもピンと来ません。
    この遊民さんの言葉をきいて安心しました。希望がもてるというか、そういう姿勢がいちばん必要で大切なことかもしれないと思いました。またいろんな話を聞かせてくださいね。

  3. 遊民

    kirynさん、こんばんわ。
    自分が20代の時あまりものを考えずに暮らしていたからかも知れませんが、「20歳前後の連中のするデモに思想はない」(今の自分にもないけど)と思うのと、普段のストレス発散が大きいんじゃないか(間接的に両国の政府が影響を与えているとしても)とか思うんです。全てのデモではないでしょうが、デモするって、生活に余裕がないと難しかったりするのかなぁと感じます。中国の場合は、政府に矛先が向くと(単に政治家の利害関係だけでなく)内戦の可能性を記憶としてひきずっているので、その分シビアになってると友達は言っていました。ある程度、自治区などでは軍隊の自立性を認めたり(解放軍が自治区近くに移動したら自治区の解放軍に囲まれる等)、
    中国も党内政治勢力の均衡なども関係するでしょうし、うーん、日本政府か中国政府かいずれかの批判だけでもいけないし、両方批判しでもダメ。何をすればいいのかワカランのが現状かも知れませんが、とりあえず「壊さないようにしよう」「戦争は避けよう」という大前提を押さえないと、どちらも泥の掛け合いになります。その上で、結局誰も向き合わなかった戦後問題ということを本当に、21世紀のために考える必要があるんじゃないかと思うようになりました(最近)。って偉そうに言ってますが、私自身は中国の女性と友達になって仲良くするというレベルだったりするのがお恥ずかしいのですが・・・(笑)。

  4. 遊民

    話題は変わって、ガンツ様、夏でしたか・・・。
    土曜日、アントニオーニ、ソダーバーグ、ウォン・カーウァイの『愛の神-エロス』を見てきました♪
    それぞれ30-40分という短編です。
    一番面白かったのはウォン・カーウァイの『若き仕立て屋の恋』ですが、他の二人のは、まだ面白さが分かっていないだけかなという印象です。3人の監督がそれぞれの「エロス」感を出すという、アントニオーニの招聘で実現した、いわばお祭り。
    チャン・チェン(ブエノスアイレス、2046)という30手前の台湾俳優を仕立屋に起用しているのですが、コン・リー(2046)とのカップリング、またチャン・チェンの勤める親方に田豊という、大陸のベテラン俳優を起用するなど、いつものキャスティングの上手さが堪能できます。あ、映像的にはドイルの2046や花様年華の「暗さ」「雨」などを繰り返しているところがあって(トニー・レオンばりのチャン・チェンの髭もだけど)、そっち方面でも楽します(多分)。
    久しぶりなのでメチャメチャ長くなりました(政治も含めて)。
    テントウムシを剥製にしてピアスにしたのかと早とちりしたので、あちらにはコメント書けませんでした。。。

  5. kiryn

    >テントウムシを剥製にしてピアス
    暴走するオトメですよ、それじゃ・・・(あ、でもこれ想像すると笑える。なんかじわじわ効いてきました。今度やってみよう、ってウソですやりません)。
    「愛の神」、梅田ガーデンシネマですか。GW中でかなり込んでそうだけど、「2046」ばりの濃厚な映像美が堪能できるならば、行く価値はありそー。ウォンとアントニオーニは期待ハズレがなさそうです。ソダーバーグはどうでしょう、どっちかというと淡白な映像の監督のようにも思えるけど、比較するのも楽しそうですね。
    それと中国の話。
    >政府に矛先が向くと(単に政治家の利害関係だけでなく)内戦の可能性を記憶としてひきずっているので、その分シビアになってる
    内戦って、1946年からの国共内戦のことですよね? 半世紀前だけど、いまだに清算しきれていないってことでしょうか。デモそのものが怖いわけではなく、デモが、抑圧してきたいろんなルサンチマンを芋づる式に引き出してくるのが怖いんだろうなあと思います。
    でもそれは日本もいっしょなんですよね。戦後問題、戦争責任問題は90sに一時期盛り上がりましたが、あくまでも文化人レベルでの話にとどまっていて、具体的な政策や教育に反映したとは思えない。にもかかわらず、国家レベルでは、保守化・右傾化へのバックラッシュを引き出してしまったような感もあります。
     国家というのはどこでもメンツが大事で、その意味で融通がきかないところがありますが、メンツを保ちつつ、実質的にある程度納得できる形での妥協や歩み寄りが必要になるのかなとも思います。
    >「壊さないようにしよう」「戦争は避けよう」という大前提を押さえないと
    これはほんとに大前提ですよね。今のところは共通認識としてあるように思いますが、日本の政治家の物騒な発言とかが流れると、大前提でなくなる可能性も否定しきれず、ちょっと悲観的になってしまうのでした。
    >中国の女性
    個人的な印象ですが、中国人の女性は背が高くてスレンダーな人が多いですね(いやたんに太めで大きい人もいましたが)。チャイナ・ドレスが似合う体型だわー。

  6. 遊民

    こんばんわ♪
    「大前提」、、、繰り返し確認する文化的な装置がなくならないことを願うのですが。
    さて、ソダーバーグ、kirynさんのご指摘通りでした。その分、ウォン・カーウァイの映像と対照的で、ちょっと物足りないとも思えたのですが、会話が重要のようです。アントニオーニも含めて、是非ご感想を聞きたいです。ウォン以外の二人はとくにピンと来なかったので。。。
    中国話(ちょっと違うけど→)、
    「いやたんに」以下、久しぶりにお腹を押さえて笑いました。
    今のところGW最高の笑いです。
    もとい、上海その他でも、仰るとおりのスレンダーが目白押しでっせ。しかも、悲しいことに私よりも背が10センチくらい低い人でも私と同じ脚の長さというような方々も結構いらっしゃいます(と、段々丁寧語になってる・・・)。そんでもって、チャイナ・ドレス。張震がコン・リーに作っては持って行き、作っては持って行きというのが、『若き仕立て屋の恋』です。今回も雨の降った湿度の高い映像が堪能できます。

  7. kiryn

    >アントニオーニも含めて、是非ご感想を聞きたいです
    明日!水曜レディース・ディにねらいをさだめて行きたいです。観れたらまた報告しますねー。
    >スレンダーが目白押し
    なんか骨格がちがいますよねー。足長いんだな大陸の人たちは。
    チャイナドレスは『若き仕立て屋の恋』でもアイテムとして出てくるんですね。楽しみ〜。『2046』では章子怡のチャイナ・ドレス姿にドキドキでした。バービーちゃんもアジアン・ビューティ顔でチャイナドレス着ているのが一番べっぴんさんやと思うし。
    そういやわたし、モデルの山口小夜子さんとかすごく好きだったんですよ。彼女が、たしかアンナ・メイ・ウォンという中国の(?)女優さんを一生懸命マネした、みたいなことを言っていた覚えがあります。古い写真でみたかぎりでは、やっぱりチャイナドレスがサマになっている人でした。

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