メキシコ料理とボサノヴァ

 どこに行くにもMP3は必需品なのだが、鞄のなかから出ているヘッドホンのコードがヘンに引っ張られて、すぐに壊れてしまう。また片耳が聞こえなくなったので、帰り際に梅田のヨドバシに寄って買い替えることにした。ヘッドホンの棚に行くと、あまりに種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からなくなった。両耳から音がちゃんと出ればいいのだが、こんなにあるとどうすればいいのか分からないー。無駄にウロウロしてすごく時間を食ってしまった。近所のマツヤデンキに行けばよかった。しかし、Apple iPod nano、超薄型! あの薄さにはたしかにココロ惹かれるものがあるよ。見てしまうと欲しくなるー。
 今ひたすら聞いているのは、やはりボサノヴァ、ジャズノヴァ、ボサポップ。The Mosquitosがいまのところお気に入り。ボサといえば南米、南米といえばタコスというわけで、先日トルティージャで巻き巻きする料理を食べに行った。アボカドが好きなのだけど、ディップやサラダで食べるのは当然として、煮込み料理のなかにもアボカドが入っていたのが新鮮だった。
 メキシコ・ビールのメニューとにらめっこして、コロナ以外、ドス・エキス、ボヘミヤ、ネグロモデロを注文してみる。わたしの好きな味ではなかったので、メキシコ・ビールはもういい。暑い国のビールはどうしても炭酸がきつくてライトな味になるものらしい。ドイツ、ベルギー、チェコあたりのビールが美味しいんだけど、どこも寒いし。オリオンビールが全国進出しそうなのに、銀河高原ビールは東北でしか売らなくなったし。これも温暖化のせいなの?
 食べている途中、生演奏が始まった。この手の生演奏でいい思い出はあまりない。食べにきてるんだから、音楽は別にいらんと思う。ポンチョ着てサボテン・ハットをかぶったおじさんたちが「コンドルは飛んでいく」とか演奏するのかなあ、そういうのはいらないんだけどと思っていたら、ボサノヴァだった。あれ?もしかしてラッキー? ナラ・レオンとかジョアン・ジルベルトあたりの有名な曲を流していたので、ふつうにいいかんじだった。生演奏いらねーとか言ってすいませんでした。

メキシコ料理とボサノヴァ」への4件のフィードバック

  1. おと吉

    私がメキシコに行ったときには、日本料理店に言ってさえもマリアッチ攻撃で、やっぱり「生演奏に旨いものナシ」を実感しました。例外は、ナビオのゴンドラ・ピアノで奏でられるトーレ・ヨハンソンなピアノぐらいでしょうか。(今はないでしょうが)

  2. 華ちゃん

    初めまして。
    「デカダンス」から辿ってまいりました。
    本当にたくさんの映画をご覧になってるんですね。しかも「テス」をご存知とは……学生時代に英語の授業で観ていたのでちょっと懐かしくなりました。
    個人的にはワイルドが好きで、三島もよく読みました。
    jazzとかにも興味があるんですが、ちょっと読んだだけで何だか「かっこいい」と思ってしまい、コメントを書かせて頂きました。
    また遊びに参りますね。
    どうもお邪魔いたしました。

  3. kiryn

    おと吉さん、こんばんは。
    >「生演奏に旨いものナシ」
    正直同感ですわ。なんかよく分からないワールド・ミュージックな黒人バンドとか、ビヤホールでの太ったドイツ人のおじさんによるアコーディオン演奏とか、フランス料理を食べに行ったつもりだったのに、なぜかよく知らない人のショーが付いていたりとか、いろいろありますよね。
    マリアッチって何?と思って検索すると、「結婚式向きのロマンティックな伴奏」だとか、、、よーするに、サボテンハットとポンチョのおじさんバンドと思ってよござんすね? 日本料理店でもそれって、、、きつっ!
    >ナビオのゴンドラ・ピアノで奏でられるトーレ・ヨハンソンなピアノ
    なんか想像するとこれもすごそうなんですが、、、。

  4. kiryn

    華さん、はじめまして。
    ぜんぜん「デカダン」なサイトになってなくてごめんなさいー(いや自分にもデカダンな部分はある、きっと残っている、と信じてはいるのですよ、、、)。でも飛んできて、しかも書き込みを残してくださってとてもうれしいです。どうもありがとう。
    『テス』は、ナスターシャ・キンスキーがひたすらに美しい映画でしたよね。ポランスキー監督の作風はあまりわたしの好みではないようで、映画評はちょっと渋めだったんですけど、ナスターシャがいるから許すってかんじです。
    ワイルド、三島、いいですよね。
    読み残している作品もたくさんあるので、いつか読みなおしたい作家です。好きな作品を思い浮かべると、どうも短編や童話に偏ったりしてしまうのですが。

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