青山真治監督の「ユリイカ」を見た。なんというか、いい映画だった。セピア色の映像が、子どもたちや沢井の心象風景とよく合っているのだろうな。最後ラジオから流れてきた音楽は誰の曲だったんだろう。
最近ちょっと気分がゆるみすぎ。やらなくちゃいけないことが終えられなくて、ずるずる一日が終わってしまう。ヘタに気分転換すると余計にずるずるしちゃう。
でもこの前気分転換と称して、難波の道具屋筋でマドレーヌ型と蒸籠を買いにいった。マドレーヌ型は貝殻の形のがほしかったけど、ないから仕方なく菊型を買った。そしたら次のお店に貝殻型があって、むっきーてなった。蒸籠はお店を回って一番安いところでゲットした。やっぱ蒸し物には蒸籠が一番だよね。
ついでに難波の高島屋にコム・シノワという神戸のパンやさんが入っていると聞いて、パンを買いに行った。でもパンとケーキとイート・インがセットになっているお試し品みたいな店になってた。パンも食パンメインの品揃えしかなく、ちょっとがっかり。しっかり買って帰ったけど、パンに特化しててほしかった!
ランチもここでボルシチを食べた。おいしいけどぜんぜん足らない量。ボルシチって赤カブの入ったトマトスープって味でいいのかなあ? 本場の味を知らないので、おいしいけど、ま、フツーという味が、いわゆる「ボルシチ」なのか判断しかねている。
・・・こんなかんじでダラダラしてます。
kirynさん、こんにちは。
『ユリイカ』、とても印象に残る映画ですね。
日常とはまったくちがう時間の流れ方を経験しました。それと横いっぱい画面に広がる風景がなんともいえずよかったです。地平線まで見えるような感じで、その一つ一つを丁寧に描いていて。関係ないですが、ふとビクトル・エリセの映画の風景を思い出しました。
あと、利重剛ですが、短いながら、強烈な存在感示してますね(こないだ、役者としていいって言ったときも、この映画を思い浮かべていたんですが)。バスに乗ってきたときの、疲れたような表情とか、それだけでどきっとさせられます。
nozakiさん、こんばんは。屋根裏の居心地はいかがですか。
そういえば、『ユリイカ』は以前nozakiさんがよかったと言われていましたよね。わたしは残念ながら自分の小さなテレビでみたから、横いっぱいに広がる風景を満喫することはできなかったなあ。地平線まで広がるような空間、映画観で体験できればよかったです。ビクトル・エリセ・・・なるほど、いわれてみればたしかに、この映画の淡々とした流れと繊細な感情の襞が描かれているところは似ているように思います。
>利重剛ですが、短いながら、強烈な存在感示してますね
『BeRLiN』と『ユリイカ』を続けて見たことに別に意図はなかったのですが、利重つながりになってしまいました。
彼は最初にしか出てこないけれど、途中、刑事が沢井に向かって「お前は犯人と同じ目をしている」といったり、最後に梢が「犯人の人!」と貝殻を投げ捨てるときに呼んだことから、兄妹にとってもずっと付きまとって離れない影だったんですよね。あのどんよりとした眼差しとか、それこそ疲れた表情とか、ずっと後に引きずりそうな様相で、すごく重要な役なんですよね。
kirynさん、こんにちは。
屋根裏はまあまあです。お腹がすくので、いつもパンを食べてます。
レヴューに書かれているように、暴力によって沈黙してしまった言葉が少しずつ快復していく過程がよかったですね。言葉と沈黙の緊張感というか、映画を見ているこちらも、言葉の発せられる瞬間を息をひそめて待ってしまうような表現力がありました。あの風景も耳を済ましてじっと聴いてしまうような静けさがありましたね。拘置所とかバスの中で夜、主人公が壁をこつこつ叩くシーンがありましたが、そうやって返事がくるのを待っているのが印象的でした。
> 『BeRLiN』と『ユリイカ』を続けて見たことに別に意図はなかったのですが、利重つながりになってしまいました。
後で気づいたんですが、『BeRLiN』には青山真治が出ていて(あの変な漫画家ですね)、青山つながりでもあったんですね。でも利重監督の映画で青山の演技を見るよりも、青山監督の映画で利重の演技を見るほうが数段いいです!
屋根裏でパンを食べる。隠れ家的でいいですねー。サイドイッチ作って、ポットに紅茶を入れて、本とか持ち込んで、寝そべりながらダラダラしたいです。そういや、昔イタリアに旅行したとき、教会付属の塔にのぼって、買ってきたパンを食べました。誰もいないし、天気は上々だし、なんだかとてもいい気分でした。屋根裏じゃないけど、高いとこつながりで。
ところで「ユリイカ」ですが、
>言葉の発せられる瞬間を息をひそめて待ってしまうような表現力
そうそう、そんな感じです。待っていたんですよね。この映画が見ていて辛くなるものではなかったのは、「待つ」ことのなかに「希望」を予感できたからなのかもしれません。そう思うと、シモーヌ・ヴェイユの思想にも通じるようなところがあるのかな。
>主人公が壁をこつこつ叩くシーン
バスの壁をこつこつたたく場面の伏線にもなっていましたよね。
わたしはあのシーンでは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の独房のシーンを思い出しました。文脈はだいぶ違うし、こっちは救いがなかったけれど。
『BeRLiN』に青山監督がでていたんですか。うーん、あんまり印象残ってないですねー・・・。
こんにちは。「ユリイカ」、すごく好きな映画です。先日、青山真治の新作、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」を見てきたんですが、こちらもすごく面白かったですよ。近未来、人を自殺へと導くウイルスが猛威を振るっている世界が舞台で。
PS.リンクを貼っていただいているalter egoですが、アドレスが変わりました。一応、新しいサイトのアドレスを載せておきます。
tadafumiさん、こんにちは。
「ユリイカ」を見ていると、時間の感覚を忘れそうになりました。不思議な余韻のある映画です。
それと、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」、これですね。
http://www.elieli.jp/top.htm
あ〜、大阪はもう上映終了していました…! 相変わらずフットワークが悪いです。でも教えてくれてありがとう。タイトルが内容にどうかかわっているのか、すごく興味あります。
それと新アドレス、教えにきてくれてありがとう。すごくうれしいです。変えときますね。tadafumiさんのサイトのあの冴えた空気を味わえるのは、とても贅沢なことだと思います。
初めまして。
カレン・シャフナザーロフを検索していてたどり着きました。
私の好きな映画や気になる映画がリストアップされていたので思わずいくつか読ませていただき、ブックマークしました。
それで思ったのですが、「華氏911」があるのに何故「華氏451」がないのだろう?
もしご覧になっていないのでしたら、今後の鑑賞予定に入れてみて下さい。
Alice in t さん、はじめまして。書き込みありがとうございます。
ところで、検索ワードはシャフナザーロフですか! 「ゼロシティ」しか見ていないのですが、すっごくヘンテコリンな映画でしたよ。
>「華氏911」があるのに何故「華氏451」がないのだろう?
トリュフォーの映画ですよね。体力まかせに映画を見ていた時期に見た覚えがあります。映画評を書くはるか以前のことなので、もう一度見直さないことには何も書けないですね〜。今思うと、訳もわからずに見ていました。
雪景色のなか、本が燃え上がる様子(だったかな?)をなんとなく覚えています。雪と炎が美しかったです。