映画感想

 ぼちぼちサイトの草むしりをできるかな〜。ずいぶんほったらかしで雑草生えまくり。いろんなところに不義理をしている気がするが、二つも三つも同時進行できない自分のキャパの小ささを嘆いております。
 ところで落ち着いたら何か映画みたいと思っていたので、HDにストックしてあったものをいくつか見てみた。感想ともいえない程度のメモをちょこっとだけ。
「下妻物語」
想像していた以上におもしろかった。映像の色合いがきれい、流れもテンポがよくてすごくいい。「ジャージの国」の住人は場所柄、わたしの住むところにも大勢いるようだが、わたしの目はそういうのは事前にシャットアウトする機能がついているので、よほどでなければ気にならない。ちなみに「オタクの国」の住人もはじくので、日本橋とかヨドバシに行ってもそんな人は見えない。でも桃子みたいな人は目にとまる。
「キャシャーン」
すいません、最後まで見れませんでした。この監督は映画向きではないと思ふ、、、。画面ごとのシーンはやたらきれいだが、映像と話がつながってない、話みえない、主人公の印象が残らん、ゲームっぽいと言うのは簡単だが、ゲームにはゲームのよさがあるので比較もできない、宮迫は俄然「下妻」の方がいい味だしてる。だいたいキャシャーン自体知らないんだよねー、、、。
「エス」
das experimentが原題のドイツ映画。心理学の実験で、一般人を集めて、囚人と看守にランダムにふりわけ2週間その役柄を監獄で演じてもらう、という話。レヴュー書こうかと迷っているけど、後味悪いし暴力モノは見ているのが辛いし、あんまり突き詰めて考えたくない。でもよく出来ているとは思うし、いろいろ考えさせられる映画。とくに「実験」のゲーム性やルール性が一気に崩れだして、無限定な暴力が際限なく越境していくあたりはおもしろい。人物の振り分けという初期設定にどれだけ結果が左右されるのかも気になるところ。 

映画感想」への11件のフィードバック

  1. Keiko

    今晩は。
    「エス」、劇場に観に行きましたよ。
    初期設定に・・というのは正にその通りですね〜。よく出来てるけれども、
    観ているのがツライ映画でしたね、
    俳優は好きなんですが・・。
    「キャシャーン」はテレビで10分ほど見て、フェイドアウトしました 笑
    で、「下妻・・」をその内観ようと思っていたりします。
    お元気そうで良かったです、なんだか
    お忙しそうですが 笑。
    この前、神戸に少しだけ訪れたんですよ。なんか、気分変わって良かったです^^。

  2. kiryn

    Keikoさ〜ん! 
    お久しぶりです、レスありがとう。ネットでおしゃべりするのはなんだか久しぶりです。神戸行かれてたんですね。海と山がそばにあって、いい街ですよね。
    >「エス」、劇場に観に行きましたよ。
    あれを大画面でごらんになったのですか・・・。心が揺さぶられて辛いというタイプの映画ではないから、ある程度つきはなして見ることはできるけど、見終わるとどよ〜んて気分になりますね。主人公も最後海辺で放心しているし、、、。「バトロワ」、見てないんですけど、比較するとおもしろいかも?と思ったりしました。
    男臭い映画はもういい、「下妻」は二人の女の子の物語なので和みます。「テルマ&ルイーズ」とか「17歳のカルテ」とかの系譜に入れたいですね。
    「キャシャーン」、10分でフェイドアウトしたって? わたしはもう少し我慢したですー。

  3. kiryn

    うう、Keikoさんとこのblog、書き込めないわ、、、。一個だけうまくいったけどそれ以外ははじかれてしまいます。また時間をおいてチャレンジしてみます。

  4. めりの

    こんばんは〜。
    わたしも「es」はみました!東京でやたらTUTAYAでいっつも借りられてて、なんか怖そうでずっと気になっていたのですが・・・やっぱり、お化けとか出てくる系よりこっちのほうが断然怖いですね。
    これより怖いのは1984って気もします。
    「キャシャーン」は映像が綺麗っぽかったのですが、アニメ観てないことがきになってまだなんです。
    「下妻物語」の原作は原作で傑作ですよ!
    私は原作が先だったので、映画なんて大丈夫かな?って思いましたが、DVDみながらコーヒー吹いちゃいました。
    ・・・この手のがOKなら「パーティ7」とかもOKなのかも・・・
    下妻、TrackBackさせていただいていいでしょうか^_^;

  5. kiryn

    めりのさん、おはようございます^^。
    「エス」、けっこうみなさん見られてるんですねー。わたし前知識なしで見たから、なんかしんどかったですよ。でも最後まで一気に見たから、ぐいぐい引きつけるものはあるんでしょうね。
    >お化けとか出てくる系
    うう、わたし多分そっちのほうがもっとダメかも、、、。
    「1984」は、映画もだけど、小説のほう読まなきゃ!って思ってます。よく引用させれてるし、ビッグブラザー?なにそれ?とか言ってる場合じゃないんですよねー。今日出先に本屋さんで探してみようっと。
    「キャシャーン」、話がさっぱり分からんし、それ以前に入り込めなくてツライです。やたら金のかかってそうな映像と内容の分離がすさまじいです。もしかして、これって前衛?
    >「下妻物語」の原作は原作で傑作ですよ!
    わ、そうなんだ! わたしノバラちゃんはどうも文体が気持ちわるくて敬遠気味だったんですけど、あのヘンなオトメ路線もパロデイとしてみれば楽しめるんだろうなあとは思います。「下妻」はその意味では、ピントが合ってるのかもしれません。じゃあ「ジャージの国」も原作にあるのね?
    >DVDみながらコーヒー吹いちゃいました。
    わかるわかる!
    個人的には、子ども時代の桃子が「おもしろいかおもしろくないか」を基準に行動しているあたりがタマリませんでした。えてして自分にもそゆところがある・・・。
    「パーティ7」、チェックしときまーす。
    それからトラバの機能をつけてないので、多分出来ないと思います、、、ごめんなさい〜。

  6. Keiko

    こんにちは!
    「下妻」観ましたよ!すっごい面白かったし、桃子に感情移入して涙ぐみました。後なんだか懐かしくなりますよねー、ちょっとこっぱずかしくなる様な
    感じが  笑「嫌われ松子の一生」も楽しみだったりします。
    あと、ben leeってそれ最近のアルバムですか?もう彼も24歳くらいなのかなー
    神戸は海と山と街が同居した理想的な所
    ですね。神戸牛を食べ損ねたのが残念でしたが・・(・ε・` )
    ・・・いつか、大阪に遊びに機会があったら、遊んで下さーい。

  7. kiryn

    Keikoさん、こんにちは。
    「下妻」、おもしろいですね〜。桃子の微妙なツッパリ具合は(イチゴではなく)、たしかにこっぱずかしくなるような切ない気持ちになりますね。最後二人でケラケラ笑いながらバイクをかっとばしているシーンは、よかったです。「松子」見に行って損はなさそうですね。
    ben lee、最近のアルバムだと思います。ファーストアルバムの、まだまだ幼い声で歌っていたアルバムは衝撃的に好きでした。声はもう普通に成人男性の声だ、、、。
    >神戸は海と山と街が同居した理想的な所ですね。
    冬の六甲おろしにはみんなブーブー言ってますけどね。そういや神戸牛というのもあったのだった(肉類にはどうも疎いですね、、、)。神戸は洋モノの粉物が強く、ケーキ・パンの激戦区というイメージです。ビアホール系じゃないドイツ料理屋が街中にぽつっとあったりして、さすが神戸〜と感心したりします。それにひきかえ大阪は、、、やっぱ微妙に下町っぽいかなあ。

  8. kiryn

    >え?kiryunさんって神戸ですか?
    いえいえ、大阪ナニワっ子でございます。単に近いので神戸の友人は多いのですよ。みんな仕事柄そこに住んでいる人たちですけどね。
    >私は帝都に暮したときにいかに神戸に坂が多かったかよくわかりました
    となると、めりのさんは神戸育ちですか?
    生粋の神戸っ子の友人は、おしゃれセンスが抜群によかったです。坂も多いですねー。自転車はつかえなさそう。徒歩かバイクかバスが交通手段の街のようです。
    >フリーペーパー「花形文化通信」
    それはまた年季が入ってますね〜。わたしも野ばら氏の名前を知ったのはコレです。小説は、、、最後まで読めたためしがないのですよ。どうも入り込めなくて。なんででしょうね、森茉莉系とかすごく好きなのに。
    >みかけはひらひらしてるけど中味は、男気があるというか、結構硬派
    ああなるほど。なんとなく分かる気が。
    >「(自分の好きな)可愛さ追求」
    「下妻」でもこれはほんとにうまく現されてますね。榛野なな恵の『papa told me』の主人公知世ちゃんにも、そういうメッセージが託されていたのを思い出しました。
    榛野なな恵も好きな作家のわりにはどっぷりはまれない何かを感じるんですね。主張がしっかりあって逞しい。人からなんと思われようとわたしはわたし、みたいな強さ。桃子にもそういうところありますよね。
    で、わたしはどうもそういうのは、キライではないけど、微妙にシンクロできないようです。もっとウダウダ情けないのが好きなんでしょうね。野ばら氏の作品、たいして読んでないですが、登場人物はみなクセはあるけど芯はしっかりしている(自分の世界をガンとしてもっている)人というイメージがあります。
    あー、でもよく分からないな〜。「自分の好きなかわいさを追求する」女の子の逞しさもやっぱり好きだし(むしろ憧れ?)。読まず嫌いの気が少々入っているだけかもしれません。

  9. めりの

    こんばんはー。
    え?kiryunさんって神戸ですか?
    私は帝都に暮したときにいかに神戸に坂が多かったかよくわかりました。
    なるほどねー。文体ってのは好みのCATEGORYですからなんとも申せませんが。私はフリーペーパー「花形文化通信」の頃からあの文章で読んでいて、おもしろいと思ってたのです。
    嶽本野ばらさんは、みかけはひらひらしてるけど中味は、男気があるというか、結構硬派なのかもと。
    ファッションについても目だちますけれど「男の目(異性)を意識した(ね?かわいいでしょ、的な)ファッション」ではない。
    「(自分の好きな)可愛さ追求」であって。
    かくいう私はOL服(殆どモノトーン)しか持ってないのですが。
    ひとつの文化として確立していると思うんです。桃子はカリカチュアされてますけども。もちろん、どう着るか、TPOなどは大事ですが。
    ・・・むしろ、はんぶんお尻が見えている、おへそも見えている、ようなファッションが流行してるほうが不思議だったり。

  10. めりの

    kiryunさん。
    不思議なんですがkyryunさんと嶽本野ばらさんの(文章から受ける)印象って似ているんですよねー。「自分の好きなものがあり、譲らない」という・・・。お洋服、というのは判りやすい比喩に過ぎません。
    私は本や文章は読んでますが、本人にあったりサイン会などいったことはありません。ただ、文章から受けるイメージです。TV出演なども観ていません。
    「みんなと同じ」ことだけが良い事みたいになってる日本。私が上京したとき女性の髪型はみんなノ*カでしたし、次は*ムラーでした。骨格も顔だちも出身もちがうのに「擬態」じみていました。
    みんな「流行っている、なにか可愛いもの」になりたいだけだけみたいで。
    学生時代、東京からの転校生がいまして、綺麗な標準語でしたが、関西で標準語は「冷たい」と嫌がられます。
    しかし、おもしろい子でした。読書家で。
    その時の友人が、桃子のPROTOTYPE的な、イメージかも知れません。
    「東京から越してきて、最初から神戸弁が喋れる筈ナイデショ。」
    まったくそのとおり。彼女のクラスメイトはどうして判らないのか。
    彼女は意地でも標準語でとおしてました。
    ただ「気取った言葉で生意気」そういってる(けっこう気のいい)人に、
    TVでやってる番組やニュースが標準語でも嫌わないのに彼女の言葉はどうして気取ってると思うの?と聞いたことがありましたね。
    私は彼女と違って、八方美人とまで言われてました。
    彼女の歯切れの良さ、可哀相ぶるでもない姿勢の正しさに、敬意のような印象を持っていました。
    話を戻しますね。下妻。
    あのおはなしは、ファッションという判りやすい形になっていますが、たぶん、「可愛さ(ファッション)」でなくても、いいんだと私は解釈しています。
    やりたいことがやれずに臆病な女の子に、自分だけの「何か」を恥ずかしがらずに見付けろって、メッセージだと、思っています。
    Think different.なんてね。
    >榛野なな恵の『papa told me』の主人公
    確かこのマンガはPINKHOUSEとか好きな人が薦めてくれた覚えがあります。可愛い絵柄ですね。読む機会がまだないのですが。

  11. kiryn

    めりのさん、レスありがとう。
    >不思議なんですがkyryunさんと嶽本野ばらさんの(文章から受ける)印象って似ているんですよねー。
    あれ?そーなんですか? うーん、てことは同族嫌悪ってやつなのか・・・? いやよくわからん。でもめりのさんには誉められたっぽいのでヨシとしておきますわ。
    >「自分の好きなものがあり、譲らない」
    桃子にしろpapa told meの主人公にしろ、少女時代に周りとぶつかる経験をくりかえして、自分を曲げないカッコヨサにいきついていくという強さがあるんでしょうけど、わたしの場合は、もっと目立たなくて内向きな気もしますねぇ。好き勝手にやっていたら「おまえ周りにどう思われるかぜんぜん気にしてないやろ」と言われてしまうタイプでした、というか・・・。たんに視野が狭いだけ? たんに鈍感? 反省することも多くなりました。ついつい自分の世界にこもりがちになるから、他人と付き合って自分とは異なる考え方を知るのはすごく大事だなあと思っています。
    find out diffferences
    といったところでしょうか。
    >PINKHOUSEとか好きな人
    納得。主人公は、おそらく80sバブル期から2000年代にいたるまで永遠の小学生をしています(なかみはすでに小学生ではなく賢者のようになっている。ままある話よね)。古い巻にはピンクハウス的テイストが随所にありましたね。

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