関西に住んでいるなら一度は行ってみたいと思っていたタカラヅカの公演に、先日いきおいで行くことになった。宝塚までは遠いと思っていたけれど、大阪からだと阪急で30分強ほどで行けた。意外と近くてびっくり。
見てきた演目は「明智小五郎の事件簿 黒蜥蜴」。江戸川乱歩原作ということで、主人公たちも(おそらく原作には濃厚であろう)頽廃感をにじませたメンタリティをもっている風に描かれていたが、そこはやはり「清く正しく美しく」がモットーのタカラヅカ、あまりに露骨な路線には走れないみたいだ。ただ、舞台にはまったく疎いわたしにとっては、演出はすごく楽しめた。それに、男役の人たちの伊達っぷりはまさに型の美学で、独自の文化だなあとつくづく思った。
劇はおもしろかったのだけれど、そのあとのショーは、なんか盛りだくさんで食傷気味になってしまった。途中で寝てた。でも最後のどデカイ羽をしょって、吉本顔負けのギラギラスーツとドレスで主役の人たちが歩み出てくるのは、これぞまさしくヅカ!な場面で、面食らうけどおもしろかった。