アナザー・カントリー

Another Conunry
1983 年 英
監督: マレク・カニエフスカ
出演: ルパート・エヴェレット
コリン・ファース
ケーリー・エルウィス


 この映画、80年代半ばくらいに一部でものすごくブレークした。美青年モノというかヤオイ系というか、その方面ではもはや古典中の古典ですね。岡野玲子の「ファンシイ・ダンス」等でもパロディにされたりしてましたね。でも、ストーリー自体はしっかり作ってあって、見ごたえはいろんな意味である映画だと思う。
 筋立ては、イギリスのエリートコースから脱落してスパイになり、ソ連に亡命した人物の回顧というもの。こういう政治くさい設定にはちょっと弱い。
 感想は、なんというか、パブリック・スクールに通っている連中って、こんなに性格悪いやつばっかなの?というところ。主人公のエリートコース脱落の原因となった同性愛の相手は、顔だけが取り柄のアホウってかんじだったのに、最後には大蔵省かなんかの方向でエライ出世したという説明がついていて、うっそぉ!!てかんじだった。
 この映画をみた人間からは、コリン・ファースの演じた「ジャドがよかった」というコメント以外は聞いたことがない。ジャドくんは消灯時間なのにベッドでマルクスなんかを懐中電灯で読んだりして、おまけにスペイン内戦に義勇兵で参戦してあっさり戦死しちゃったという人だ。このおもいっきりイデオロギー左翼で硬派なお兄さんに、日本のうら若きオトメたちがラブコールを送ったのは何ででしょうかねえ。他の連中の性根が腐っているからではないか、というのがわたしの推測です、はい。
by kiryn (2001/10/9)


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