訃報に驚いています。
彼女のエッセイを昔読んだとき、素敵なひとだなとずいぶん感化されたので、お亡くなりになったというのを、どこか信じたくない気分になっている。
モデルになったのも、もともと洋服が好きで、それは幼少のころの洋服もぜんぶお母様が取りおいておかれたという環境にも関係しているかもしれないという話や、あんなにきれいな黒髪だけど、ほんとはクセ毛に悩んで手を変え品を変え、黒髪ストレートを実現された話などを覚えている。
辻村ジュサブローや鈴木清順らの名前も結び付いていて、『ツィゴイネルワイゼン』の映画を見たのも彼女のエッセイがきっかけだったかもしれない。オリエンタリズムの入った日本的なものや日本の美を体現されていて、わたしは、あの浮世離れした神秘的な雰囲気にとても魅かれていた。
最近まで活動されているのは知っていました。
でも、私には80年代の人です。
喪失感が大きい。
おと吉さん、こんにちは。
>最近まで活動されているのは知っていました。
コンテンポラリー・ダンスなどでご活躍されていたようですね。
写真での姿ばかりしか見たことがなくて、生はもちろんテレビを通してさえ見たことなかったです。訃報のあとのニュースではじめて、喋る小夜子さんを見ました。
>でも、私には80年代の人です。
それはそうかもしれません。
西洋ウケするジャポネスクを体現された点で、80sまでのカルチャーに属しておられたというんじですよね。
ご本人も、西洋人モデルとちがう個性(黒髪とか細い目とかメリハリのない肢体とか)を出していいんだと思うようになったといった話を、エッセイのなかでされていて、意識の中での文化的落差がまだまだ残っていた時代なんでしょうね。
昨今のお仕事がどう評価されるかは、これからかもしれません。それにしても早すぎる死です。
>喪失感が大きい。
同じく。
エッセイも素敵だったんですよね。映画の話も多かったかな。