きんとんパイ

 お正月のおせち料理でいつも最後まで残るは、きんとんと黒豆。
 圧力鍋のおかげで豆を煮る時間が短縮できるので、黒豆づくりも面倒ではなくなった。残った黒豆は、ぜんざいのようにして温めて食べる。豆好きなので、全然オッケー。でも、きんとんはどうしても残ってしまう。
 わたしのレシピは、さつまいもとりんごを合わせて作るもの。砂糖をかなり減らして、しかもレモンの香りを入れているので、さっぱりしたきんとんになる。水分を飛ばしすぎるのか、そのまま食べるともそもそしていて、あまりたくさん食べられるものでもない。一口二口はいいとしても。
 今回この余り物でパイを作った。パイ生地はレトルトのものを使用。作ってみると、りんご入りさつまいもペーストの水分も飛んでいるから、パイ生地に水分も移らず、うまいぐあいに焼けた。甘みが薄く酸味があるのも、パイのなかに入れるとちょうどいい甘さになった。焼きたての熱々はちょっと病みつきになりそう。このパイを作るために、もういちどきんとんを作ろうかと思ってしまう。