ゴースト・ワールド

Ghost World
2001 年 米
監督: テリー・ツワイゴフ
出演: ソーラ・バーチ
スカーレット・ヨハンスン
スティーヴ・ブシェミ


 アメコミ原作。アメリカの女子高校生イーニドちゃんは、下膨れなまっちろいお顔にでかい黒ぶちめがね、下半身がちょっと太り気味で、ぼてぼてと歩く。口は災いの元をそのまんま地でいくキャラクター。彼女が好奇心からか、ちょっかいをだしはじめる相手が、アメリカ版オタクのシーモアくん。
 シーモアは「名盤オタク」だ。つまり、古いデルタ・ブルースとかのレコードを集めて、同じ趣味の人たちとパーティをしたりする。パーティでの話題はもちろん、名盤について重箱のすみをつつくような話。いわゆるオタクな人たちの行動パターンを踏襲しているかと思われるが、「名盤」というあたりに多少高尚さが漂っていると思われる。この点でなんとか高校生のイーニドちゃんとの恋愛(?)も可能になったかと。これが「フィギュア」とか「特撮」とか「ビデオ」とかになってくると、多分接点がみつからなくなってくるんだろうなあ。
 にしても、イーニドちゃんの存在感はすごいですね。この女優さん、もうフツーの役はできないんじゃないかな。
by kiryn (2001/12/28)


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