僕たちのアナ・バナナ

Keeping the Faith
2000 年 米
監督: エドワード・ノートン
出演: ベン・スティラー
ジェナ・エルフマン
アン・バンクロフト


 エドワード・ノートンの最新作「僕たちのアナ・バナナ」(Keeping the Faith)を観た。いろいろ盛りだくさんで2時間たっぷり楽しめた。つくりは巧いしテンポもいいしセリフも歯切れ良くてカッコイイし、映画ネタもあちこちに散らばしてあって笑わせる仕掛けはたくさん仕込んでありました。
 ストーリーは、幼馴染のユダヤ教のラビとカトリックの坊さんがこれまた幼馴染のイケてるアナを好きになるという三角関係もの。今どきの若いニューヨーカーの青春物。ただ聖職者という設定のせいか、ちょっと説教くさいかなー、優等生っぽいかなー、おまけに終わり方はどうしようもなく陳腐だぜって感じです。楽しみつつもまじめに人生考えているんだよ、っていうメッセージがちょっとうっとうしかった(われながらイヤミな見方だなー)。でも同じ三角関係物なら「チェイシング・エイミー」のほうがおもしろかったかもしれない。こっちの登場人物たちのナイーブさのほうが、まだ共感できる(少女まんがみたいーと思ってたら、そのあとほんとに少女まんがになっててびっくりしたけど)。
 ただ、お気楽観光気分でニューヨークには行ってみたくなった。島の上ににょきにょき高層ビルが生えてるかんじがよく分かって、その辺の映像はおもしろかったです。
(Sunday, February 18, 2001)


ho