一流の人間

 久々の日記で、しかも衣替えです。今回からbloggerスタイルです。映画とエッセイのページは残して、あとは切り離しました。おいおい整理していくけど、当分こんなかんじでやっていきます。

 さて、昨日まで猛烈に忙しかった。でもいろんな人と出会えて、たくさん刺激をうけることができて、セッティングにずいぶん時間は割かれたけれどやってよかったなと思っている。そのなかで、ほんとうにかっこいい一流の人ってこういう人のことなんだろうなあと思うくらい、魅力ある中年男性にお会いした。とにかく頭がよくて、知識の量とそれを総合する能力、しかもわかりやすく語ることができる能力をもっている。それに色気があって、これは女性のみならず男性もかなりまいるのではないか。日本や世界の情勢をあそこまで展望予測できたら、ペシミスティックにならざるをえないのだけれど、それでもなお「まだ何かあるかもしれない」と数パーセントの未知の要素に期待をかけることができる。強靭な思考力と精神力をお持ちの方だった。
 思うに、ものすごい能力を持った人って台風の目みたいなかんじで、まわりの人間は風に巻き込まれると無傷ではすまなくなる。でも、本人のいる位置は決して無風状態ではなくて、きっと人の数倍きつい人生を送ってきたんだろうなと思わせる。自殺したり精神病になったりする思想家はたくさんいるし、お会いした人も、そうはなってはいないけれど、きっとこの種の人間なんだろうなと思った。
 こういう出会いが自分のなかにどういう影響を及ぼしてくるのかまだ分からないけど、印象が強烈なだけに、当分は影響されっぱなしになるかもしれない。でも、そのうち冷静に評価できるようになってくるだろう。その人に近づきたいとか、そういう思いはないけれど、ただ自分なりにでいいから、自分の生すべての面でもっと密度の濃い時間をもちたいと思う。魅力って一朝一夕で作られるものではないということだけは確かだから。